先日行った雪遊びで、生まれて初めてスノーシュー散策をしました。
ウインタースポーツと言ったらスキーしか知らなかった私ですが、スノーシューとても楽しかった!
遊びに行った際の様子はこちらからどうぞ

スノーシューって雪さえ降れば遊びに行けるし、スキーと違って犬も連れて行けるし。
とにかく場所を選ばず、夏期と同様トレッキング的な事もできるとあって、これは楽しい!!となりました。
カラブリア州コセンツァ界隈まだまだたっぷり雪があるし、じゃぁ買っちゃおうか?となるまで、あっという間だったよね。
という訳で、事の顛末です。
スノーシューのタイプを選ぼう
購入するとなったら、早速情報集めから。
日本語の方が圧倒的に情報があったので、まず日本語のサイトをメインに伊語のサイトも参考にしていきます。
情報を探す中で、用途に合わせて以下の3種類がある事はすぐにわかりました。
- 登山用
- トレッキング用
- 平地用
私が探しているのは、トレッキングか登山用モデルだろうなと思います。
平地じゃないからね。あとワカンやランニングモデル(!)も用途が異なるから除外。
さらに素材や機能面についても少しお勉強を。
結果、プラスチック製だと安め、本体の素材や登攀機能、バインディングシステム(靴をスノーシューに結ぶための機能)も色々で、特にバインディングシステムは手袋をしていても作業しやすい、着脱が容易などなど、メーカーやモデルでかなり個性がある事もわかりました。
ということで、私が購入したいスノーシューの条件は以下の通り
- 登山~トレッキング用のモデル
- 予算は€250ぐらいまで
- 素材やデザインにこだわりなし
- 初心者用ながら、将来的には中級レベルの登攀に使えるもの
- ネットで買えるもの
メーカーを調べよう!
情報を探している内に、ネットではMSR、TUBBS、TSL、INOOK、ATLASなどのメーカーが人気らしい事もわかりました。
人気メーカーの物は通販でも手に入りやすく、地元スポーツ用品店でほぼスノーシューが販売されていない、という環境の私には必須条件な「ネット経由で手に入りやすい」を満たしていますが、どのサイトもMSRかTUBBS推しな印象。みんな同じに推していて、ちょっと怖いぐらい。キックバックでもあるのか。
情報が一辺倒なのは困ったもんですが、それだけ良い製品を作っているメーカーさんなのだろうなとは想像できまして、この2つのメーカー製品はイタリアの通販でも買いやすく、さらにドイツなどゲルマンな国のサイトでは結構な量を扱っている模様。
なお雪遊びの際にガイドをしてくれた知人は、イタリアメーカーのFerrino(フェリーノ)を激推ししていたので、Ferrinoも考慮に入れようかなと思います。コスパが最高らしい。
さて、メーカーは絞れたから、後はモデルを見ていくよ!
メーカーを選ぼう!
通販での買いやすさ、製品情報の量から購入に際して候補になったのは以下のメーカーです(順不同)
- ATLAS
- Ferrino
- INOOK
- MSR
- TSL
- TUBBS
購入するモデルを決めるにあたり、製品紹介や比較をしているサイトを参考にするのですが、日本語のサイトはどこもMSRからマージンもらっているんじゃないか、ぐらいの勢いでMRSを激推ししていて、何を買えばよいのかわからない上に相談できる人が近くにいない2重苦の私、「もうMSRでいいんじゃね?」な気分になります。
ただね。高いのよ、MSR。
他のメーカーについても、公式サイトに満足な説明も無い状態で様々なモデルとシリーズが出ており、素人には全く違いがわからない。特にモデルの名前とか、最早呪文。
例えば「トレイル」モデルは大抵入門レベルの位置づけですが、メーカーによってはランニングモデル(雪の上をね、スノーシュー履いて走りたい人たちがいるんですよ)だったり。いちいち公式ページなどで用途を確認するのが非常に面倒くさかったです。
時間をかけてサイトを回り、気になるモデルと希望小売価格・特徴を書き出して、だいたいの用途、というかメーカーごとの上位モデル/下位モデルについてまず把握。
その後、不具合を中心にそれぞれのメーカのネガティブ情報を深堀しました。
その結果、個人的な理由で以下のメーカーが脱落しました↓
選考落ちメーカー
- MSR:高額な上、シリコンベルトの強度に疑問があった。使用1年でシリコンが劣化したとの口コミがイタリア中部~南部で多数あり
- 知人ガイドおススメのFerrino:コスパ最高なんだけれど通販ではとにかく扱いが少なく残念ながら選考落ち
- TSL:南イタリアで使っている人のコメントで、交換部品の到着が非常に遅かった、届いた部品が破損していたという物が複数見つかり、やめておこうかな、となりました
- INOOK:とにかく情報が少なすぎ
価格的な所と製品情報的な所を総合し、残ったのはTUBBS(タブス)かATLAS(アトラス)です。
メーカーが絞れたらモデルを決めよう!
情報を総合すると、TUBBSのFLEXシリーズ、ALP、RDGやVRTあたりが良いのではないかなーと思いました。
特にALPは私が求めている以上の性能を持ったトレッキングから登山向けのモデルだし、着脱が超簡単そうで良いなーと↓

オレンジのボディーはお洒落。さらにサイズが一番小さいのはブルーで可愛い。お値段もまぁ予算内だし、コレでいいじゃない。コレにしようと思ったらぁ!
通販で扱っているサイトに軒並み「3月4日ごろにお届け」の記載が!
あ?? 中国から材料が届かんのか????
えー。1か月も待てない。カラブリア不便!!と思いつつ、気合でゲルマンな国から通販しようかなと思っていたそんな中、実際にスノーシュー遊びをして居る人たちの複数のブログ記事から素敵なアドバイスを発見しました。
曰く、
これで一気に気持ちが楽に!
そうですよね。少しスノーシュー遊びしてみようかなー程度のニンゲンは、TUBBSのALPとか必要無いですよね。
ついつい、もしかしたら急斜面を登るかもしれないし♡とか考えることも無いですよね。夏のトレッキングで行っていない山に冬期に登る訳ないですしね。
と言う事で
<アトラス> ヘリウム TRAILに決めたよ!
あれこれ悩まず、TUBBSのRDGかTRK、アトラス製品のどれかで探してみたら、ボローニャ在の頃に行きつけだったスポーツ用品店がアトラスのヘリウムトレイルを大幅値下げしているのを発見。
お値段はTUBBSのALPの半額以下。見つけた時は、もうこれは運命の出会いなんじゃないの?って思ったね。
サイズを確認して、即ぽちりましたよね!
サイズについて
なお、アトラス製品は日本でも大絶賛発売中で、日本語で色々比較できたのも大きかったです。
モデル選びに際しては、YAMA HACKさんのこちらの記事(☆)や、日本正規代理店モンベルさんが参考になりました。
届いたよ!

注文してから(大変素朴な梱包で)4日で到着。早っ。
バインディングシステムは、劣化しにくいナイロン紐で靴を包み込むタイプ。
ダイヤルできゅっと締められる上位モデルに比べて着脱に時間がかかるはずだけど、雪遊び場所についてから履くスケジュールで動くので、野外(悪天下)での着脱をあまり考える必要はないな、と割り切りました。
登攀時に大きな助けとなる(らしい)、ヒールリフターもついています。
トレイルと言う名だけどクランポン(シューの裏側の歯の部分)もそれなりについていて、我々が遊びに行く程度の山なら大丈夫なんじゃないかなーと言った印象。
一方、最初候補に挙がったTUBBSのALPはぎっざぎざの歯がずらーっと付いてて壮観でした。
うん。あれ全部使ったグリップ力がいる様な山、行かないわ、私…
アトラスさんちのこちらでOKだわ…
機能については↓↓
軽くて、(最上級モデルの簡単さではないけど)着脱容易で、ちょっとした傾斜ならぜーんぜんOK。
そしてお値段すごーく控えめ♡
足を入れて、紐をぎゅっと引っ張ると勝手に締まる構造で楽。かかと部分もベルトの様な構造で楽。
薄手の手袋をして試してみたけれど、両足2分もかかりませんでした。
買う以上は良い物を…と思ったこともあったけれど、届いたお品は十分すぎるレベルで素晴らしかったし大満足です。実体験をブログにしてくれた皆さま、ありがとう!!
さて、道具も揃ったし遊びに行くぞー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
スノーシュー選びをしてみて
スノーシュー選び、全くわからん!な状態から探し始めて、相当無難なところに着地できたのではないかと思います。
アトラス製品の情報は、軽く検索掛けていた頃は2015年の記事など意外と古い物がいっぱい出て来たのであまり真剣に検討していなかったのだけれど、正規代理店モンベルさんのサイトやYAMA HACKさんの最新記事(2022年1月付)は本当に参考になりました。
上位モデルが良いのはわかるのだけれど、ほとんどの比較サイトが最終的に上位モデル激推しで終わっていて、初心者というか、ゼロから製品を探したい私は、当初かなり戸惑いました。
予算別に選べるとか、自分が求めるレベルに応じたモデル紹介とかが意外と少ない分野なのかな?
個人的に動画の製品比較紹介はだるくて見られない(笑)し、買う以上は良い物をと思ってしまいがちな素人に、良い意味でアドバイスをくれたのは、文字で書き起こしてあるサイトやブログ(体験談)です。実体験の数々に本当に助けてもらいました。記事を残してくれたみなさま、ありがとう。
そしてこの記事が、スノーシュー迷子な初心者のどなたかの助けとなります様に。
2023年追記/使用レポこちらです!
