知ってて得する(かもしれない)、イタリアのスーパーや魚屋での魚の選び方をご紹介。
こちらの写真、私が行きつけの某魚コーナー。ずらっと並んだお魚さんたちに、青いラベルがついています。このラベルに山地が書いてあるんです。
近寄ってみると、一番上の部分に魚の名前。一番下が価格。大抵は1㎏あたりの値段が出ています。
そして上の写真、赤く囲ってある部分の謎の数字。
実はこの赤く囲ってあるところが魚を選ぶ上で重要(と私が思っている)部分、お魚の原産地コードです。つまり、このコードさえわかれば、お魚がどこからやってきたのかがわかる!って訳。
中央の37.2.1は地中海産。ほかにも34とか27とか、いろんな数字が見えます。
左側にITALIAと国名だけが記載されてある魚は、イタリアで養殖されましたよ、の意味。これを理解していると、どこから魚がやってきたのかがわかるので、あの海域の魚はヤだなぁとか、あまり遠くから来ているのは避けたいなぁなどなど、選択条件を増やしてくれるんです。
ちなみに、魚に付くコードで一般的なのは以下の通り。
- 21番 大西洋(北西部)
- 27番 大西洋(北東部)
- 31番 大西洋(中西部)
- 34番 大西洋(中東部)
- 37番台 地中海 (37.4は黒海)
- 41番 大西洋(南西部)
- 47番 大西洋(南東部)
- 51番、57番 インド洋
- 61、67、71、77、81、87番 太平洋
- 48、58、88番 南極界隈
- 国名だけ書いてある場合は、その国で養殖されたもの。
我が家の食卓では、絶賛37番台が大活躍しています。近海ものってことですね。
で、基本的に養殖物は購入しません。
新鮮さを見るのはもちろん大切だけれど、お魚がどこからやってきたのかに気を遣う繊細なカラブリア人というかコセンツァ人、意外と多いです。魚屋さんで順番待ちしているお客さん同士での情報交換も盛んで、色々と楽しい現地情報を仕入れられたりする、社交の場所。
近年、カラブリア州にも比較的大きな漁港が整備され、コセンツァ県内で稼働している漁港は大小合わせると5つほど。郷土料理としての魚文化はあまり発展しなかったけれど、現代になって海の恵みを満喫しているカラブリア州生活です。