今年最後のご案内は、カラブリア州特産チーズの生産現場巡り

私が住むカラブリア州コセンツァ県は、州の北側の広大な地域を占める面積の大変大きな県で、県内にポッリーノ国立公園とシラ国立公園を抱えています。2000m級の山が連なる自然の大変厳しいポッリーノ国立公園に比べ、高原地域なシラ国立公園。作られているチーズは似通っていますが・・実は味がぜんぜん異なるチーズだったりします。

今年最後のご案内は、チーズラバーなご一行様をアテンドする7日泊の旅。クリスマス直前のウキウキした気分の中、私も楽しく美味しい一週間を過ごしました。家畜に会い、乳しぼりから作業を見学し、出来立てのチーズの試食♡なご案内の様子の一部をどうぞ。

ご一行の旅程は、日本からカラブリア州入り→観光などしながら7泊かけてポッリーノ国立公園内のチーズ作りを見学→シラ国立公園内のチーズ作りを見学→カラブリア州中部のチーズ作りを見学といったもの。カラブリア州をクリスマス直前に出発された後、北部イタリアのクリスマスマーケットへGo♪という・・・なんとも素敵な旅程でした。

ご案内する先は、我が家でもチーズを購入している信頼の生産者。もちろん酪農家として牛も飼育しています。舌が肥えてるチーズラバーさまたちに気に入っていただけるかな。。。とドキドキでしたが、杞憂だったみたいですw

本来は生産数が非常に限られているはずの、シラ国立公園内で作られる「カッチョカバッロチーズ」。なぜ生産数が少ない「はず」なのか、なぜこの牛なのか。なぜ・なぜ・なぜをゆっくりご説明することが出来ました。

私がご案内する際は、特にリクエストが無い場合は小さな生産者、さらに言えば我が家で食べている食材を作っている生産者をご案内するようにしています。大規模に作られている物にも美味しい・良いものもたくさんあるけれど、実際食べ比べてみるとその違いは明らか。そして、生産者の食品(彼らにとっては製品)に対するありかたもだいぶ異なる様に感じます。

生産者も情熱を持って訪問される方はいつでも大歓迎。1日に数軒のアポが入る旅程になりましたが、あちこちの生産者と訪問者のみなさんがしっかり関係を築かれていて、チーズラブなココロが国境を超える様をあちこちで目撃しました(笑

チーズ工房訪問の一番のお楽しみは、出来立てリコッタの試食♡

生産者によって異なるリコッタチーズや自慢の一品をご試食いただきました。どの工房でも11時~12時ごろに出来上がるリコッタ。ホッカホカの出来立てを食べられるまたとないチャンスなんですよ♪

チーズ工房見学は朝が早く、連日の早起きが大変でしたが。。。私自身もカラブリア州の古き良き「美味な物」を堪能した一週間となり、2018年最後のアテンドにふさわしい内容だったかなと思います。

新年早々もご案内の予定が入っていて、2019年も楽しい年になりそうです♪

 

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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