10月中旬から、予定より2週間遅れて始まったセントラルヒーティングからの脱却工事。工事自体は、要するに地下にあるボイラーで建物一棟丸々暖める方法から、我が家は我が家独自のボイラーで暖める方法に配管などを変更する作業です。
私の一時帰国前に始まり10月中には終了しているはずだったこの工事。実は工事に入る日が2週間もずれ込んでおりまして、結果工事終了予定日もなし崩し的に2週間遅れとの連絡がありました。。まぁこの辺は非常にイタリアあるあるなんですが。
家じゅうの暖房器具をセントラルヒーティングシステムから切り離す作業と、我が家独自に取り付けるボイラーと各部屋の暖房器具をつなぐ管の設置、管設置のために壁に穴をあけて、その後空けた穴をふさいで・・といった一連の作業が必要なんですが。
案の定、工事開始から約3週間と見込んだ工事終了予定日を過ぎても、ぜーんぜん終わらないです(苦笑
工期が長引いている一番の問題は、配管を壁の上面に取り付けているから。さらに配管を扱いがメンドウクサイ真鍮素材のものでお願いしているから。ついでに色々事情を知ってるエンジニアの主人が色々と細かい指示を出しているから。
壁に配管を埋め込んでいるのは、義父が丹精込めた大理石の床材には一切手を付けたくない我々のわがままが原因なのです。作業員さん達にはいつも以上にお手数をおかけしている。これはわかってるんですよ。
壁面約2.5mの高さのところに配管用の穴をあけ、配管は要所要所ではんだ付けし、さらに管内の空気抜き用のバルブが最も高い位置にあるように(当たり前だけどw)全体に傾斜をつけて・・・といちいちメンドウクサイ作業が多いのもわかってる。
家じゅうに穴をあけて作業しているので、キッチンのみならずすべての部屋が使用不可、なのも仕方がない。ま、その中でも寝室は速攻終わらせてもらったので、寝ること「は」できる状態なのは感謝してます。
でもね。
工事終了予定日が2週間過ぎても外向きに穴が開いていて、カラブリア的には寒い朝に太陽がこんにちはってどーいう事ですか?!って思うわけですよ。
工事に来てくれている人たちは頑張っているんです。色々制限が多く、さらにエンジニアの主人が色々口うるさいし。でも、そろそろ山間部では雪が降るのに、毎朝、太陽がこんにちはしてますw 特に最近は妙に寒いですw
さらに、すでに配管設置でやり直し箇所が3か所ほど発生して、工期をさらに長引かせているのは。。これはどーかと思うんですよ。
我が家のワンコも行き場が無くて毎日うろうろしてますよw
このやり直し、この分野のエンジニアな主人だから気が付けたんだと思う内容で、指摘しなかったら知らん顔されてた可能性大。。。知らずにいて配管用の穴をふさがれちゃったら、工事終了後すぐに問題発生→壁のセメントを再びはがしてやり直しっていう作業が必要になってたはず。考えただけでも怖い~‼
配管を埋め終わった場所は、コンクリで埋めて漆喰を塗った状況。なので、こーんなカンジで白くなっておりまして。まだら模様&大変ほこりっぽい我が家であります(涙
今後ゆっくり乾燥させてから、もう一度漆喰の状況を確認。その後ペンキ屋さんがやってくる予定でおります。これ、年内に終わるかな。。。
ちなみにお支払い方法ですが、日本ではあまりなじみのない方法にしております。
費用総額を三等分して、
- 工事が始まった日に三分の1
- 工事終了までに三分の1
- 工事終了後、2か月以内(1か月後を目安に)に残金
こんなお支払い方法です。
なんで残金支払いが工事終了の1か月も後かって?
それは・・「支払い残金があることで、工事に不備があった際の呼び出しに、すぐに応じてもらえるから」ですよ。工事終了時に全額支払ってあると、何かあってもすぐ来てくれないですからね。
その点、全体の三分の1でも未払い金があれば、彼らも必死に回収しようとするわけで。よってこちらの呼び出しにも優先的に答えてくれるっていう訳。要するに、言い方は非常にアレなんですが「呼び出しに応じなかったら残金踏み倒しますよ」っていう意思表示です(笑。
すでに暖房器具を使いまくる季節なので、エンジニア的な観点から工事後1か月ほど稼働状況を見れば不備のある/ないはわかるんだそうで。私はまーったくわからないので、主人がエンジニアで良かったわぁと思える、数少ない出来事が現在我が家で発生中でありますw
逆に考えてみると、工事会社がこの方法でOK出してくれたのは、自社の作業員さんの腕前に自信があるから、なんですよね。
先方が主人の友人で建設業している人と業務提携している会社っていうのも手伝って、お互いが納得できるお支払い方法にすることで同意できたんだそう。これ。。。イタリアでは、というかエンジニアの界隈ではあるあるな支払い方法なんですが、知らないと損しちゃう「サバイバルの知恵」ですよ。
イタリアで暮らすなら、覚えておいて損はなし。