イタリア半島の南。レッジョカラブリア県の最果て。ブーツ型のイタリア半島の、ちょうど親指の裏ぐらいの場所に、ビザンツ由来の少数言語・グレカニコを話す人たちの村・ボーバ(Bova)があります。
イタリアの最も美しい村にも選出されています。

グレカニコは、もしかしたら古代ギリシャ時代に遡るルーツを持つかもしれない言葉で、イタリア語化の中で必死に守られています。
村の案内も3か国語ですね。(上からグレカニコ・グレカニコをイタリア語表記・イタリア語です)

丘の上にトップ写真の十字架が掲げられた場所があり、このあたりが城址です。
地中海に面して作られた村ですが、なんというか・・荒涼とした台地が広がり「あぁ、ここで暮らしていくのは大変だったろうなぁ」と思わせる何かがあります。

城址までは基本的に登り。車を停めて置ける広場(バーが数軒あります)から、30分はかからずに丘の頂上までたどり着けますが、結構きっつい登りですんで心の準備をお願いしますw
途中、ユダヤ教の教会跡などがありまして、まぁ小さな小さな村ですが、根性で頂上まで行く価値はあるかなぁと思います。

中央広場には、訪問される皆さんが「?」となる、蒸気機関車の展示があります。
海沿いから一生懸命持ってきて展示しているんですが、この理由などもお話しながら、頑張って登りましょうw
Bova/ボーバ(☆)
交通:車が必須。レッジョカラブリア市から1時間ぐらい
ご注意:観光地ではないので、少し不便な場所です。中央広場にバーがあるので、飲料水などの補給はこちらで。日影がほぼ無いので、真夏は暑さ対策をしっかりと。
ご案内:可能です。レッジョカラブリア市からのご案内が多いです。この辺りが特産のベルガモット関連施設の見学と合わせたり、海沿いのボーバ・マリーナの小さな民俗博物館見学や、時期が合えばグレカニコ保存会の人たちとの交流も可能です。