クリスマスシーズンに向け、今年もやって来ました期間限定運行!
かつてコゼンツァ市とシラ国立公園内に点在する村をつないでいた、山村部の大切な大切な生命線だったシラ鉄道。現在はほぼ運休してますが・・・夏と冬のバカンスシーズンに前世紀の蒸気機関車を運行させていて、先日(12月17日)から冬季運行が始まりました。
シラ鉄道の某役員からのお招きで、主人と一緒に今期第一回運行(17日)に乗車してきたので様子をお伝えします。
機関車も旅客車も、100年ほど前に建造されたものだそうですよ♪
電車は、モッコーネ(Moccone)駅とサンニコラ(San Nicola)駅間を約30~50分かけて往復します。上り坂を行く往路がゆっくり、下りばっかりの復路が30分ほどです。
全席予約制。公式サイトから予約・発券しておきます(☆)
予約時に座席も決めます。どの席も窓付きだけれど、客車自体は180度転換するわけではないので見る方向は往復とも同じになりますのでご注意を。
(予約代行もいたします。お気軽にお声がけください♪)
駅舎脇に看板が出ていて、ココから線路側に入り待っていると電車がやってくる仕組み。改札は無いし、係員もいませんw
係員は電車と共に登場します。各車両に2人は乗っていて、このほかに機関部分に3人~5人の係員が乗車。蒸気機関車って動かすのに人手がいるんですね。。。
私が乗った電車は一応11時発ってことになってたんですが、11時5分過ぎに電車が到着し15分ごろ出発だったような気がするけれど・・・ま、一応11時発だったってことでw
隣のカミリアテッロ(Camigliatello)駅でも一旦停止するため、カミリアテッロ駅からの利用も可能。モッコーネ~カミリアテッロ駅間は、所要時間約5分。
100年前に作られた、なんともレトロな車内は木製。電灯も何やら雰囲気があります♡ 車内にはお手洗いも完備しています。
座席は向かい合わせの2人掛け(4人グループなどに最適)、向かい合わせに計3人が座れるスペースと2人掛け席があります。
向かい合わせの場所に大人4人が座ると、ちょーっと狭いんじゃないかと思います。ちなみに我々は、3人用の席を確保していただきました。
モッコーネ駅出発後、すぐにカミリアテッロ駅に到着。
モッコーネ駅からサンニコラ駅までは基本的にずーっと上りなので、ここでいったん石炭の補給をしていました。
で、おじさんの左奥にあるのが手動の分岐器。手動!しかもこんなところに野ざらし!
折り返し地点のサンニコラ駅では、触れられる場所に普通にありましたw
番号付きのレバーをガコンと下げると、引き込み線に電車を入れられたりするわけですな。
車内は足元から暖房がきいていてホカホカ♡
前日にさらに雪が降り、車での移動では見ることの出来ない風景を楽しみながら進みます。
折り返し地点のサンニコラ駅に到着。ここで約40分間の停車休憩があります。
ここで蒸気機関車部分が切り離され、何やら奥の方に行ってしまいましたw
実はここで、計器の点検と機関車の180度の方向転換を行います。
サンニコラ駅にはレストランも併設しているので、簡単なご飯やお茶休憩が可能です。夏場はお弁当持参でピクニックでもいいかもしれないですね。
係員さんたちがオイルをさしています。機関車上では石炭の残量確認も。
2人がかりでだいぶ長い事点検とオイル作業をしていましたよ。もちろん、近寄って見学可能です。
で、オイルをさしていた白いズボンのおじさんに呼ばれて車両近くまで寄って、指さされているところ見たら・・・
赤く囲ったところにオレンジ色の火が見えますか?? 動力部から落ちた、まだ火のついている石炭です!
「こんなの見たことないだろー」と、なぜかおじさんが得意げでしたw (見せてくれてありがとう♡)
雪がだいぶ横殴りですが(笑) 、今度は別の作業員のおじさんが笑顔で男性陣を呼び寄せています。
おじさんが手にしている金属製のバーに「男性陣、いらっしゃい♡」とのこと。
男性陣が横並びにバーを持ち、何をするのかというと・・・
蒸気機関車を180度回転させます! 21世紀にまさかのThe・人力(笑
いっせーの~で押しはじめたら、ぐるりと動き出す蒸気機関車! あれ?意外と軽い??
あ、反対側にも労働者たちがwww
「野郎ども!気合入れて押しやがれ!」的な掛け声が響き渡り、ついでに押してる人たちの笑い声も聞こえて、なんだか楽しそうな男性陣ですw
なんだかあっさり回転しました。実はしっかり主人も作業に参加。「機関車は軽かったけどバーが冷たかった!」とか言いながら嬉しそうに戻ってきましたw
ここから、引き込み線を行ったり来たりしながら切り離した電車の最後部のかなり前の方に移動させます。
で、前の方でまた補給中。
何を補給しているのかというと・・・
水の補給です。赤い管からザバザバと水が出ています。
蒸気機関車なのでね。水はいっぱい必要で、一回の補給で3000ℓ入れるんだそう。えーと、水だけで3トン?
かなり長い事かかっていた水の補給後、今度は蒸気機関車と客車を連結させます。
これ、結構繊細な作業だろうから絶対見たかったんですよね。連結作業見学の為、駅脇のレストランで一服せずにずーっと吹雪の中を待っていたのもこの作業を見たかったがため!
水の補給を終えた蒸気機関車がバックしてきています。
両脇に見守る作業員。緊張の一瞬!
蒸気の音がすさまじく、運転手(?)と作業員の間のコミュニケーションはどうするのかな?と思っていたら・・・
なんと、手で車幅を伝えてた!!(笑
繊細な作業かと思っていた車両の連結、この「手で車幅を伝える」やり方で、なーんだかすっごく簡単に終わってしまいましてw
連結自体は2秒とかかりませんでした。。。。。微妙だけど、見ることが出来たからヨシとする。。。
ずーっと下りの帰路はあっという間。
車内のレトロな細かいパーツにいちいち大騒ぎしたり、車窓の景色に見とれたり。車内で仲良くなった作業員さんやほかの乗客の人たちとおしゃべりしていたら、ほんっとーにあっという間にモッコーネ駅に到着してしまいました。
帰着は13時20分ごろだったと思います。
山の天気に翻弄されたけれど、たまーに出る青空と太陽の下でシラ国立公園を満喫した旅となりました。
コゼンツァ市内とカミリアテッロ~サンニコラ駅周辺の気温差は約10℃。市内は暖かくても山間部は立派に寒いので、暖かくしてお出かけください♡
運行は3月まで。基本的に日曜日のみ。
運賃:大人15ユーロ、子供8ユーロ
詳細→Treno della Sila(☆)
ご予約代行も承ります。