水車が廻る製粉所と千羽鶴:Antico Mulino delle Fate

カラブリア州中部にFate(妖精)の伝説が伝わる製粉所があります。大地震により倒壊し、長らく廃墟だった物を近年改装し、水源からの水路も直して使えるようにした製粉所です。

事前に連絡すると内部を見学させてくれるというので、先日行ってきました。

製粉機が1機ある、小さな小さな製粉所。
地元の農家さんが使っているのかなと思ったら意外とそうではなくて、どちらかというと子供や地域の人たちを啓蒙する場所の様に使われています。

もちろん製粉所としては現役なので、地元の農家さんから小麦を卸してもらい、それを粉にして販売もしています。名も無い地場産小麦は要するに「古代小麦」と言われるヤツで、小麦粉はこれぞ正統!と言いたくなる茶色。
扱いやすいし風味が非常に良いので、リピ買いしています。(Grano Teneroです)

お客様(私)のご要望によりグイングイン廻る機械w
本年は水量も豊富で、機械を回すのはまっっったく問題ないそうです。

さて。
この製粉所を訪問したのにはもう一つ理由がありました。

それが、折り鶴を届ける事。(歪んでいるのは見なかった方向で!!

現在この製粉所では、8月6日に予定している「ヒロシマ」を記念し同時に反戦…というか「平和が一番だよね」というイベントに向けて折り鶴を募集していて、社会科見学に訪問する地元小学生(低学年が多い)や一般の訪問者に日本の千羽鶴の習慣や織り方を伝えているんです。

そもそも、佐々木貞子さんの事を知っているイタリア人は(当たり前と言えば当たり前なんだけれど)大変少なくて、しかもだいぶ間違った情報が広がっている模様。(これについては広島市のHPにも言及されています)
その辺りをしっかり修正し、折り鶴の作り方も含めて動画なども作って頑張っているので…私も1つ(鶴?)持っていった次第です。

折り紙初心者のイタリアの子たちがいきなり鶴なんて折れのか?と思ったら、意外と…みんな、頑張ってますよ。
現在製粉所には千羽鶴にまとめられる前の折り鶴たちが待機していて、太っちょさんがいたり、私の鶴のようにくちばしが曲がっていたり()、まぁ色々な折り鶴を見ることが出来ますw

あ、ここの粉はホント美味しい。パスタも郷土菓子も美味しくできます。
そろそろ小麦も収穫の時期なので、まった行って来ようかな。

Antico Mulino delle Fate
Via serra 12, Lamezia Terme
駐車場は無いので、幹線道路沿いに路駐→徒歩5分ほど
見学は要予約

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