秋物収穫が始まったカラブリア州特産・シラのじゃがいもと、知ってて損はない雑学的なこと。

カラブリア州コセンツァ県のシラ国立公園(Parco nazionale della Sila)が誇る高原地域で作られているのがシラのジャガイモ。ドイツから買い付けが来るほど美味なこのじゃがいもは、他地域のジャガイモに比べてデンプン含有量が低かったり何かが多かったり・・と、とにかく美味なんです。(色々曖昧だったのでごまかしました!)

春と秋に収穫され、今年も秋物の収穫が始まっています! 今年は雨が多く心配だったんですが・・豊作、とまではいかないものの、通常程度の収量は見込める模様。さらにBIOで作っているところなどは病気の心配も大変でしたが・・そのあたりも大丈夫そうです♪

別件で遊びに行ったこちらのジャガイモ農家さんでも日の出からジャガイモの収穫に追われていたらしく・・約束していた人がいないw

ま、こんなこともあるさ♪と奥様とお茶しながら待ってみるのもカラブリアらしいですなw

で、重要なお話はサクッとかたずけて失礼しようか、と思ったら。

頂いてしまいました。収穫されたばかりのシラのジャガイモ、約8㎏。ありがとうございますー♡

 

で、シラのジャガイモに関する雑学的な事なんですが・・

  1. 「シラのジャガイモ」として網に入れられて路上で売られている物の多くはシラのジャガイモじゃない。
  2. シラのジャガイモが一番売れているのは、実はドイツと北部イタリア。(※販売価格。人数多いからね、北は)

これに限るかと。

特に(1)に関しては地元で知らない人も多く。。。「本物の」シラのジャガイモを作っている農家さんとしては結構頭が痛い問題らしいです。

秋物がガンガン出回るこれからは、路上で網に入れられて売られている物の中にも「シラのジャガイモ」が増えるんだそう。路上販売の人たちは自宅で作ったものをこっそり売っているわけで、私も顔なじみで、けっこう野菜とか美味しいものを提供してくれる人を何人か知っているけれど・・観光客がふらっと立ち寄って安易に「本物」を変えるとは思わない方が良いみたい。

シラのジャガイモは一応IGPが付いているので、販売する際はこのマークが付きます。このマークが付いていない「シラのジャガイモ」を購入する際は自己責任で♡

そしてこれは比較的有名な話ですが、ジャガイモ大好きなお国柄のドイツでシラのジャガイモは大人気らしいです。(ドイツ在のみなさま、これホント?)

確かに時期になると商談に来るゲルマン系の人を多く見るので・・あながちって話でもないのかも。生産数も多く、さらに偽物も多いので(笑)、カラブリアだけでなくEU中の皆様の胃袋を満足させることができているようでなによりですな、シラのジャガイモ。

コセンツァを訪問したら絶対食べなきゃいけない食材の一つでございますよ。覚えておいて損はなし。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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