ティレニア海産カタクチイワシでアチューゲ(アンチョビ)を

カラブリア州の西側の海をティレニア海といいます。
東側のイオニア海に比べ海流が強く、コセンツァの人たちは青魚と言ったらティレニア海産が好き。我が家ももれなくティレニア海産の青魚を愛していますが、しばらく前に採れたてのアリーチ(Alici/カタクチイワシ)を頂きました

前の日の夜に水揚げされた、ぷりぷりちゃんたちです。
あんまりきれいなので、すぐに食べる分以外は塩漬けの保存食にする事にしました。
日本では一般的にアンチョビと呼ばれる保存食。イタリア語だとアチューゲと言います。

目次

アチューゲ(アンチョビ)を作ってみよう

材料
・新鮮な青魚
・塩(魚の40%ぐらい)
・好みの香辛料(我が家は唐辛子と月桂樹が基本)
・オリーブオイル

熟成用にニオイの移りにくいガラスや琺瑯の容器があると便利です。

作り方

  1. 頭を落とし、お腹の中を掃除して骨を取り綺麗に洗ったら水気をしっかりふき取る。私は塩水で洗っています。
  2. 容器に並べ、塩をするす。容器に塩をして魚を並べたら塩、魚を並べて塩…を繰り返す。
  3. 表面にぴっちりラップをして冷蔵庫へ。
  4. 2か月ほど休ませる。
  5. 液体から引き上げ、水分をふき取ったら清潔なガラス瓶へ。好みの香辛料も一緒に入れておく。
  6. 魚がしっかりオリーブオイルの下に隠れるように、ひたひたに注ぐ。

オリーブオイルに浸かっていない部分は腐敗します。
オイルはケチらずたっぷり使うのがコツ

熟成が終わって出来上がった様子

出来立てよりも、少し置いてからの方がオイルが馴染んでさらに美味。
消費期限は約1年と言われているけれど、我が家ではそんなに長持ちしないので実証実験できていません。
とりあえず3か月は大丈夫。

パンに乗せたり隠し味に使ったり。用途は色々。
保存食は自家製が一番おいしいと思います。とにかく簡単なので、お試しを~

容器に残った液体は魚醤(ナンプラー)です。これでガパオライスとか作ると美味
魚醤は別のガラス瓶などに入れて冷蔵庫保存。出来るだけ早く使い切ります。

おまけの酢〆で細巻き

頂いたアリーチがあんまりキレイだったので、何匹かは酢〆しておいて細巻きに使いました。これ、日本酒が欲しい味だったよね。
カラブリア州でカタクチイワシは春と秋が旬。秋のものの方が脂がのっていて酢〆に向いているなと思います。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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