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「カラブリアの小麦」がテーマの小さなイベントで思う、便利さと郷土文化のはざま

カラブリア州の小麦の文化。現代まで伝わっている古代品種が多数「再発見」されているカラブリアでは、各地で地場産小麦を見直そうという活動が始まっています。

この場合の古代小麦とは、20世紀初頭に栽培の始まったセナトーレ・カッペッリなどではなく、もっともっと古い物。古代ローマ時代には存在していたであろう、数千年昔の品種と言われている物。

古すぎて記録がない為、遺伝子検査などを経て品種確定・ルーツの選別などが行われている。。らしいですよ。

コセンツァ県内のある村で開催された今回のイベント。小麦についてのお話と手打ちパスタの講習会的な集まりでした。
かなり小さな会だったんですが、ソレナリに地元の人たちが集まっていましたよ。

地元メディア関係の人もちらほらと。

貴重な小麦を使って手打ちパスタ体験も。
古代小麦認知以前に重要なことなんですが、実は、カラブリア州内でも手打ちパスタを作る人が減ってきています。
小麦粉の需要が無くなれば、農家さんも小麦の生産から離れてしまうという危機感を持っている人もそれなりにいるんですが。。。
このイベントで「初めてパスタ打った!」という中年の参加者も多かったみたいで。
手打ちパスタを作る文化は、現在の80歳台の方たちが現役だったころの光景。これを「あたりまえ」の光景として見てきた現在中年世代は、実はあまりこの「あたりまえ」の光景を継承していません。
他のことに忙殺されて・・自分たちの足元の文化にあまり興味がなかったのかな?とも思います。

幸い、カラブリア州にはまだ頑張っている農家さんがいっぱい残っています。手打ちパスタって意外と簡単ですっごく美味しい。というところから始めても、郷土食の復興は間に合うはず。
こんなに素晴らしい食材に囲まれているのに、それを知らずにいるのはもったいないなーと私も思います。少しずつでも良いので、無理なく手打ちパスタ文化が復興しますように。。

ところで。カラブリア州内にも地場ビールの流行の波が押し寄せておりまして。
色んな材料で作られた地ビールが旨いのなんのって♡

いやいや。ビールの前に手打ちパスタ手打ちパスタ。。。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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