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カラブリア州のキノコ事情とRositi(アカハツタケ)の簡単レシピ3種

秋が深まってきたカラブリア州シラ国立公園。
我が家から30分で到着できる深い森は、キノコ狩りにもぴったりな場所でして。ポルチーニを始め、様々なキノコがザクザク採れます。

イタリアでは、自家消費用であれば、自家消費用だなという分量を自己責任で採集する事が可能です。(保護地区は除く)
自家消費用だなという分量、の定義が難しいのですが…まぁ1人で行って5㎏も採ってたらおかしいよねってぐらいかと。稀に抜き打ち路上検査で大量のキノコが見つかって没収された、なんてニュースも出回ります。
で、没収されたキノコは衛生検査局で「これ食用かな?」っていうマジメな検査を経て、大抵は施設に寄付されるんですよ。没収からの施設側大喜び写真が添付されているニュースが話題になる今日この頃なのですw

ところで、カラブリア州コセンツァ市は急にぐっと冷え込んできたので、ポルチーニ後に出て来る某キノコを狙って山に行ってきました。

目次

シラ国立公園へ行こう

山間部もお日様が出ていれば、日中5℃~15℃ぐらいの気温になります。
ちょっと最近(また)激務だったし、ちょうど良い森林浴&リラックス♡

流石に遊歩道とか明らかに歩きやすい山道沿いのキノコは採りつくされている感がありまして、少し歩いてからちょっと脇道に入ります。

早速倒木とかが出てきて良いカンジw
キノコ狩りに行く際は、それぞれのお宅に「あの場所」という秘密のキノコ狩りの場所があって、そこを目指します。実は地元じゃ皆知ってる場所だったりしますが、一応センシティブな情報ですので(笑)、周辺の写真は勘弁していただいて。

いつもの場所についたら、さっそく狙いのキノコを探しますよ! 一同散開っ!

本日の獲物はRositi(アカハツタケ)

と、いうわけで。
ものの30分ほどで目標の分量を収穫することが出来ました。こちら、イタリア語でRositi(ロシーティ)といいます。ググりましたら、日本語でアカハツタケって言うらしいです。

私はキノコ名人ではないので、ポルチーニ、ロシーティとあと数種類、外から見て完全にコレ!とわかるキノコしか収穫しません。というか、怖くてできない。
日本の某キノコの様に、食用になるキノコに似ているのに致死性のある猛毒キノコっていうのはカラブリア州内に無いのですが、それでも神経毒があったり、弱毒性のキノコはそれなりにいて、たまーに中毒した人のニュースがでます。コワイ。キノコ、怖い。

私「キノコは怖い」とDNAに刷り込まれているのか?ぐらいの勢いでビビリでして、危ない橋は渡らない主義ですが、そんな中ロシーティは、鮮やかなオレンジ色のキノコで見間違いようが無く、さらに似ていて食用に向かないキノコもシラにはいないので安心なのです。見つけやすいし、超初心者向け。

キノコ狩りガチ勢は早朝から山に入りますが、私は午後からゆっくり行って遊んでくるタイプなので、ガチ勢さまたちが取り残したキノコを狙っていますw
それでも相当大きいのがごっそり採れて、ホクホクです♡
こっそり販売もしているらしいガチ勢のみなさまも「自家消費用の量」をそれなりに守っているのかなーと微笑ましく思いながら本日は終了! 

キノコ調理名人のお宅で、早速調理&ご飯です!

※イタリアで販売目的のキノコの収穫は免許制です

簡単ロシーティ(アカハツタケ)料理3種

キノコ調理名人が、早速キノコを綺麗にしていきます。
ちなみに、水洗い厳禁 です。名人は、濡らしたキッチンタオルでさっと汚れを落とし、その後すぐに乾いたタオルで水気をふき取っていました。なるほど…勉強になるわぁ。

名人の手元に白ワインがありますね。
これ、調理用に開けた結構良い白で、調理に必要な際は無くなっていました。
開けた意味…w

それでは、お勧めお料理3種の簡単なレシピをどうぞ!

ロシーティ(アカハツタケ)のグラタン

既に半分酔っぱらってまして、お料理にピントの合った写真が無くてスイマセン!
こちら、適当に縦に切って耐熱容器に並べたロシーティの上に、塩・にんにく・イタリアンパセリを混ぜたパン粉をオリーブオイルで絡めた物をさっとかけてオーブン焼きした1品です。

日本でグラタンって言ったら、ホワイトソース掛けのグツグツしたオーブン料理ですが…イタリアでは、パン粉を掛けてオーブン焼きした物をグラタンって呼ぶことが多いように思います。

私、ロシーティはグラタンで食べるのが本当に好き。
これさえあれば幸せ♡なのに簡単すぎるレシピでして、超お勧めなんでございます。

ロシーティのパスタ

キノコのパスタも外せないでしょう。
フィトチーネを使いましたが、スパゲッティ、タリアテッレなどでも美味しいと思います。
たっぷりの油でさっと炒め、(別に開けた)白ワインでフランベしています。パスタの茹で汁で乳化させるのも忘れずに。

キノコが新鮮でない場合は黒コショウとかイタリアンパセリとか、スパイスの味が必要かもしれませんが…キノコが新鮮な場合は、キノコ以外に他の味は全く必要ないと思います。
この為、良いパスタと良い白ワインを使う事も必須です。えぇ、今回も黙々と頂きました。

ロシーティのロースト

かんかんに熱した鉄鍋で、短時間・強火でローストしたロシーティを自家製サルシッチャと一緒に。
キノコの甘味が最大限に発揮される1品です。大好き。
短時間で一気に調理するので、キノコの歯ごたえも存分に楽しめます。「軟骨?」ってぐらいに仕上がってたら最高です。

副菜として考えがちなローストですが、実はキノコの方がメインじゃないかな…と思います。
これとワインがあれば幸せなディナーになりますよ。

カラブリア州のキノコ事情

本年のイタリアはポルチーニ不作!と言われています。カラブリアはどうなのか?とお問い合わせも頂きましたが…確かにだいぶ少なかったかな、といった印象です。天候もいまいちな日が多く、完璧な状態の物と限定するとすごーく少なかったかも。他州でも同じような状況らしく、飲食関連の方たちは苦労されたと聞いています。

日本の輸入業者も必要量を確保できず、だいぶ苦労したとのこと。天候次第ではあるのだけれど…うーん。。。今年は春からずっと天候がおかしく、ハチミツも不良だったし、実は栗も小さ目で。農家さん含め色々大変だろうなといった感想です。。

実はポルチーニ以外のキノコも、キノコを売って生計を立てている人たちには厳しい状況らしいです。彼らと私の様な初心者が行く場所が重なる事は無いのだけれど、それでも…取り過ぎないようにしようという思いは強くあります。自然に感謝して、必要なだけ頂く。そんな生活を続けていきたいものですね。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

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