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カラブリア州の栗が豊作だったので色々遊んだお話

突然ですが、栗が届きました。

コロナの影響で、余程の理由がなければ市を超えた移動が禁じられているカラブリア州ですが、2020年は栗が大豊作。
とにかく豊作。そして美味。

今年の栗は質も量も近年まれにみる良さで、コセンツァ市から出られない私たちを不憫に思った(笑)農家さん達が、通院や何かの手続きでコセンツァに来るたびに我が家に栗をせっせと持ってきてくれました。
ぷりっぷりの栗。かわいい。

目次

まずは王道・栗ご飯にしてみる

早速栗ご飯に。
少し塩をして炊き込み、定食屋さんの様に小さなおかずをもっさり盛り付けてみました。ちょっと寒い日だったので、お味噌汁ではなくショウガをたっぷり効かせたかぼちゃのスープを合わせて、食卓だけでも秋を満喫…な雰囲気。

ほっくり炊きあがった栗がとにかく美味です。

お手軽な赤ワイン煮に

渋川煮・マロングラッセもそこそこ作りましたが、本年一番多く作ったのはたぶん赤ワイン煮。
カラブリア州の力強い赤ワインとお砂糖だけで煮あげるのですが、渋抜きが適当でも美味しくいただけてしまう、面倒臭がりな私にぴったりな一品です(笑

砂糖の量を加減すれば数か月の保存に耐えられるはずですが…あれこれ使うのであっという間に無くなります。
イタリア人達にとっても赤ワインの残り香が食べやすかったようで、渋川煮より喜ばれたように思います。

栗ペーストを作ってみた

難しいのではないかと敬遠していた栗のペーストもいっぱい作りました。
やってみると意外と簡単な事ってあるもんだな…というのが嬉しい発見でした。

栗を丸ごと湯がいて半分に切り、ティースプーンでごりごり掘る作業、けっこう好きかも。
意外と簡単、そして市販品よりも断然美味しく仕上がる栗ペースト作りを通して、栗仕事の苦手意識がだいぶ薄まったように思います。

自家製栗ペーストを使い、栗三昧ロールケーキに挑戦

こちら、デコレーションの段階になってからモンブラン用の金口が見当たらず、焦っりまくったロールケーキ。

カカオ風味のロールケーキに極太な栗のペースト(笑)をにゅるにゅると出して、栗の赤ワイン煮と冷蔵庫の片隅で忘れられていたマスカルポーネチーズで作ったクリームでトッピングしました。ロールケーキ内にも赤ワイン煮の煮崩れた栗がゴロゴロ入っている栗三昧バージョンです。
こっくりと赤ワインで煮た栗とふんわり香るココア、さっぱりとしたマスカルポーネが合わさって甘すぎないドルチェになりました。

どの食材もイタリア人にとってはなじみのある物で、でも合わせ味になるとちょっと和風。私の仕事仲間はイタリア人に限りませんが、欧州西側各国出身の人たちにも美味しい美味しいと言って頂けたドルチェでした。

自家製ハチミツをかけたクレープ

別の日にはクレープを焼いて、栗のペーストを入れた簡単おやつを作ってみました。実は栗のペーストを入りのクレープを作るのは初めてで、とりあえずペーストには何も混ぜずに作って見ることに。

クレープもペーストも甘さ控えめに作っているので、自家製の栗のハチミツをたっぷり掛けて糖質ましまし。
栗のハチミツといっても、初夏の蜜に少し栗が入ったかな?ぐらいの軽さ。栗蜜特有の苦みも薄いはちみつで、後日、私は生クリームを合わせるよりもこのコンビネーションが好きな事が判明。
色々試してみるもんですね。

お持たせ用のパウンドケーキ

夫が仕事先に差し入れできるように、栗ペーストも使ったパウンドケーキも焼きました。こちらにも赤ワイン煮の煮崩れたものをゴロゴロ入れています。(どれだけ作ったんだw)

自家用に残した方は、生地の量に比べて型がが大きすぎてぺったりな形になっていますが…型は適切な物を使いませぅ(笑
赤ワイン煮の煮汁(?)を焼き上がりに塗ったら、しっとりと良いカンジになりまして、来年はもう少し美しくマーブル模様が出る様に頑張りたいなぁと、来年の目標もできました。

日本人的にはお馴染みの栗パイ

別のお菓子のためにパイ生地を作った際の2番生地で栗パイも作ってみました。
日本ではコンビニお菓子にもなっているほど一般的なパイ生地と栗ペースト(や栗)の合わせ技で、相当シンプルなお菓子なはずですが、実はイタリアではあまり見かけません。
今回、余り物を前に「どうしようかな…あ、あれでいいじゃん」的に作ったのですが、おすそ分けしたイタリア人たちからの大好評に戸惑いました(笑

私はパイ生地自作派ですが、忙しい際はパイ生地も栗ペーストも市販されている物も沢山あるので、思いついたら作れる簡単さも良いお菓子だと思います。

ペーストを使い切ってしまいたかったので、おすそ分け用に何度も焼きました。
不ぞろいすぎてアレですが…カラブリアの人たちは、そういう所を大雑把に許容してくれるので助かります(笑

ついでにおつまみも作ったり。
3番・4番生地にパルミッジャーノチーズやゴマをまぶしてネジネジして焼いただけ。白やロゼワインと一緒にポリポリ食べるのがちょっとブームになりました。

栗ペースト入りミニたい焼き

そして、念願の栗入りミニたい焼きを作れたことが嬉しかった…
イタリアの家族も含めて、イタリア人はアンコを苦手とする人が多いように思います。なのでたい焼きといったらカスタード入りばかり作ってきたけれど、栗ペースト入りのたい焼きが作れたことが今シーズンの一番の収穫。

生地に少し重曹を入れて昔懐かしい味にしたり、逆にフワフワに仕立てた生地にしてみたりと色々と遊びました。尻尾の先まで餡の詰まったミニたい焼き。丁寧に入れた緑茶を合わせて、至福のお茶の時間です♡

燃えるような山には、仕事の関係で行ってきました。
夫の持つ山にも行けず、あっという間に栗のシーズンも終了してしまいました。来年の秋は、こんな光景の中で(心置きなく)栗拾いが出来ると良いなぁと思いつつ、そろそろクリスマスの準備です。揚げ物頑張るぞー!

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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