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カラブリア州虹色の街道。ヨーロッパの美しい街道20選に入った美しい道をバーチャル解説

JATA(一般社団法人日本旅行業協会)が選ぶヨーロッパの美しい街道20選。このリストにカラブリア州の虹色の街道がランクインしています。(

イタリアから選ばれたのは、カンパーニア州の神々の道(アマルフィ周辺)とカラブリア州の虹色の街道のみ。良いんでしょうか、良いんでしょうか。イタリア中の数ある有名街道を抑えてカラブリアなんかが選ばれちゃって!!!!!!

ところで・・・実は私、虹色の街道自体を知りませんでした。イタリア語で検索掛けても情報が出てこないし周辺で聞いても知っている人が1人もいないって。。現地在なのにすいませんすいません。

JATAのサイトで確認すると、虹色の街道はカラブリア州東部のワインで有名なチロ(Cirò)のあたりから、ググっと東岸部を南下。古代ギリシャ遺跡やオリーブオイルの生産が盛んなシデルノ(Siderno)あたりから内陸に入り、州を横断する形で西海岸側へ。州内最大の観光地トロペア(Tropea)の少し先まで続く街道のことのようです。(手作り感満載の地図ですいません!)

冒頭の写真のあるイーソラディカーポリッツゥート(Isola di Capo Rizzuto)もしっかり街道内に入っていますよ。カラブリア州の空の玄関・ラメッツィアテルメ空港起点に、ナポリ~シチリア方面からの移動の途中に、などなど、色々なルートで楽しめそうです。

個人では到達が難しい場所なので、まだまだ日本の方に知られていない場所。JATAのサイトにも

引用開始

街道・絶景

  • 見たままが美しい
  • 生活の営みが美しい

引用終わり

と書いてある! 引用ページ(

要するに何もない田舎ってことですね! ま・・・その通りですけど(苦笑

それでは、虹色の街道でどんな風景が待ち受けているのか。写真でざっとご紹介していきます♪ 今回はチロから南下、トロペア近郊の北→南コースです。

「カラブリア産ワインといったらチロ」ぐらいの勢いでワインの知名度が高いチロ。世界中にワインを輸出している大規模ワイナリーも多い地域です。

カラブリア州はもともと赤ワインの生産が盛んで、ここにきて白・泡の生産も始まりました。豊富なラインナップでの試飲が可能。カラブリア州特産サラミやチーズと合わせた試飲、楽しいですよ♡

チロから少し南下すると、こちらの海に突き出た城塞・レカステッラ(Le castella)があります。

このあたりは、冒頭の写真のギリシャ時代の遺跡もゴロゴロしている地域です。そもそもココは、カラブリア州のクロトーネ(Crotone)県内。県庁の有るクロトーネ市は古代ギリシャ時代にギリシャ人によって作られた町で、古くはクロトン(Kroton。ギリシア語表記は Κρότων)と呼ばれていました。ギリシャから入植してきた人たちによって作られた町が多い地域で、クロトーネ市はその筆頭。

レカステッラはずっと後の時代の建造物ですが、海を隔てたお隣はギリシャ。そして海流の関係でトルコやアフリカ方面からの脅威に常にさらされていたカラブリア州らしい海上交通の要衝を守る城塞跡です。

城塞内はもちろん見学可能です。温暖な地域ですが、冬場に訪問するなら海風対策はばっちりとしておいた方がマル。海風に吹かれてのんびりできる場所ですよ♡

さらに海岸線を南下すると、陶器の街・スクイラーチェ(Squillace)が登場します。旧市街地はイオニア海の展望抜群な丘の上。

街の様子についてはこちら()とかを参考にしていただいて。この辺りはカタンツァーロ(Catanzaro)県です。

州都も兼ねるカタンツァーロ市自体は。。。。まぁあまり見どころないのでスルーでもいいかもw

さらに州東海岸を南下すると、ビザンチン様式の建物が残る村々が登場します。

ジェラーチェ(Gerace)・スティーロ(Stillo)などが筆頭格。他民族によって破壊されずに残ったビザンチン様式の教会など、地味ながらも素敵な建造物が点在している地域。

それぞれの村は過疎が進む地域なので、交通の便がとことん不便。車社会で村と都市部をつなぐバスしか公共交通手段がなく、しかも時刻表などないという。。。なんとも個人旅行者フレンドリーな生活様式の為、これまであまり知られてこなかった地域ですが見どころいっぱいです♪

このあたりから州を横断、西海岸側に出ます。

すると登場するのがピッツォ(Pizzo)。かつてフランス総督府がおかれていた漁師村で、げんこつジェラートの発祥の地でもあります。

げんこつジェラートについてはこちらをどうぞ(

写真右手の要塞跡はハンサムと評判だったフランス総督・ミュラ提督(Gioacchino Murat)が1815年に銃殺刑になった場所でもあります。その際の銃跡も残ってますよ。銃殺刑前にミュラがフランスの家族に向けて書いた、というお手紙なども展示されています。

そして、ピッツォからちょっと南下した場所にあるカラブリア州最大の観光地・トロペア(Tropea)の海がコチラ。海に面した友人宅のバルコニーからの1枚なんですが・・・海の色がカリブ海みたい♡

カラブリア州の中でも特に温暖で、この特殊な気候のお陰で特産の赤玉ねぎが生まれたと言われています。10月でも暖かい日なら海水浴可能♪

トロペア市はヴッボバレンツィア県になります。県庁はヴッボバレンツィア(Vibo Valentia)市。こちらも古代ギリシャ由来の街ですね。

虹の街道はトロペアのもう少し南で終了(開始)するみたい。

街道のそこここで古代ギリシャ以前からの人の暮らしの痕跡と、偉大なギリシャ文化が残した足跡、ローマ帝国の台頭とそしてその後、カラブリア州を通過した・支配した民族が持ち込んだ異文化を吸収した、独特の複合文化州の様子を見ていただける地域です。

フィレンツェやヴェネツィアといったわかりやすい観光地ではなけれど、地味に、じわじわと心にしみて来る「何か」が訪問者を魅了する。そんな場所がずらーっと揃い、ゆっくりじっくり回っていただきたい素敵なコースです♡

残席1!

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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