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国立公園内の奥深く。地産地消以上に地元密着な土着の味探求レストラン・Pecora Nera

コセンツァの裏山・シラ国立公園。広大なこの公園は、カラブリア州内のコセンツァ県とカタンツァーロ県にまたがる地域を占めていて、カタンツァーロ側を「シラ・ピッコラ」と呼んだりします。

シラのメインゾーンがコセンツァ側にあるので「小さいシラ」って呼ばれるんですが・・この「小さいシラ・シラピッコラ」は交通の便も悪く、非常に不便なところ。だからこそ、コセンツァ側では失われつつある「シラ国立公園の良さ」が色濃く残っている地域。

ここでひそかに人気なのが小さな小さなレストラン「Pecora Nera(ペーコラネーラ)」。コセンツァからは軽く車で2時間。一番近い幹線通りからでも約1時間以上山道を行かないと行きつかない、なんとも小さな集落でひっそりと営業しているんですが・・・地元のグルメさんたちに大人気の一軒。

グルメさんといっても、高い物や珍しいもの・有名ブランド食品をただそれだけの理由で重用したい、なんというか残念なタイプの(笑)グルメさんではなく、美味しいジャガイモがあると聞けばどんな大変な場所でもその土地へ行き、その土地伝統の調理方法で頂く。そんな変態グルメさん(笑)に人気なんです。

周辺は小さな集落になっています。夏場の家も多いのかな。週末でも閑散としていました。雨降ってたしね。

着席後、サーブが始まるのは一斉。なので、ランチ開始時間厳守です。カラブリアでは珍しいね、こーいうレストラン。

メニューらしいメニューは無くて、その日、キッチンにある食材でお料理が提供されるけれど、プリモ・セコンドともに2種類ぐらいの中から選べるカンジ。今回はカラブリアのグルメハンターになれそうな友人夫妻に声をかけてもらいご一緒しました♡

アンティパスト(前菜)はご覧の通り。地元のチーズ一色で逆に清々しいですな。

自家製サラミなのはもちろん、ジャムなども自家製。野菜も自家製。いつもあるような前菜に見えるけれど、食べる人が食べればわかる「シラのチーズの味♡」な前菜でした。これ、カラブリア州北部のポッリーノ国立公園内のチーズとは全く別物ですからね。。。最近、その違いを知らないカラブリア人も増えてるみたいだけど。

プリモ・セコンドともに畑の味がそのままお皿の中に凝縮された一品が「どどーん」と登場しました。ポーションも大き目、さらに地元の人間にとっては「Theシラの味」の連続に大満足。

カラブリア人が苦手な(笑)ドルチェも綺麗にまとまってて、これ、チョコレートとイチジクの蜜(加工途中に出る煮汁を煮込んだもの)を交互に使ってデコレーションしているんですよ! もう、目からうろこな一品でした。

最後まで大満足。薪ストーブに火が入ってホカホカ♡な店内。そして、一斉にサーブされるので。。。狭い店内になんだか一体感が湧いて、隣のテーブルのみならず向こうのテーブルの人たちとの会話も弾むのが面白い体験でした♪

普通に行くのは大変な場所だけれど、お勧めレストランです。ちなみに、ワンコも入店OKですよ♪

Locanda Pecora Nera

Villaggio Buturo CZ 
グーグルマップに入力すればOK。
要予約

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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