ブログ全体で記事のリタッチ中です。しばらくお見苦しい状態ですがご容赦ください

日本で、カラブリア料理を語る上で欠かせない伝説の人に会う。

35年ほど前に単身カラブリア州に滞在し、州料理について修行された「伝説」の日本人シェフがいます。イタリア料理を勉強された方の間では必携の「イタリア料理用語辞典」の共同編集者でもある、吉田政国さんがその人。

私は日本国内でイタリア料理を学んでいないので、辞書の編集者というよりも「カラブリア州を日本に持って行った人」としてお名前を知っている程度の伝説の人。

今回の日本滞在中、なんとこの伝説とお会いしお料理を堪能する機会に恵まれました。

左が吉田さん。

右は田町のイタリアンの名店「ラ チャウ」の馬渡シェフ。イタリアの北と南のお料理専門家が並ぶ、ちょっと珍しい光景ですw そして仲良し♪

実は、馬渡シェフが南イタリアがコンセプトの新店舗をオープン。そのお料理の監修を吉田さんがされているらしんです。らしいとは。。。すいません、テンパって&酔っ払って色々よく覚えてません(汗

この日は吉田さん監修で馬渡シェフ作によるカラブリアなコースを堪能♡

品数多すぎてすべて写真に収めきれていませんが、古き良きカラブリアがいっぱいで、私は胸がいっぱいでございました。

お話を伺っていると、吉田さんはカラブリア州中部を中心に滞在&修行されていたよう。

当時をうかがい知ることのできる今ではほとんど見ることの無くなったお料理や、アレンジされまくって本来の姿が忘れられてきているお料理などもサーブされました。
県単位でかなり異なっていたお料理も、最近はその「境」が曖昧になってきていてますが・・約35年前はまだまだその違いがしっかり残っていた頃。

今の生活では絶対味わえない、そんな「差異」を感じるお料理の数々。感激です!

地味~な農家さんの一品も。地味、でも絶品!

こちら、吉田さんが一番好きなレシピだそうですが。。惜しげもなく披露ですw

カラブリア州中部のカタンツァーロ県ならでは、の味。私の住むコセンツァ県では絶対使わない「ある物」が入ってます。
そんな秘密もさらっと解説しちゃってました。凄いなー。

お料理や食材について、吉田さんからいちいち丁寧な解説があったのも至福♡ 普段だったら絶対に考えられない贅沢な贅沢なひと時。。

食べきれないほどのお料理の後、メロンのソルベットの中に仕込まれていたのは・・・唐辛子。カラブリアだからね(笑

今後もカラブリア州をはじめとする南イタリアのお料理を提供するんだそうですよ。えーと。。。レストランはAbbraccioでしたか? Vineriaの方でしたか?? Tutto il soleでしたか? すいません、みなさまご確認くださいませ。

実は。。お食事前に光栄すぎるスナップも撮影いただいていまして♡ 光栄すぎて私は笑顔がこわばってます(笑

この日のドレスコードは「赤」。あ、それで吉田さんのシャツが赤??(←今頃気が付いたw)

「カラブリア州を日本に持って行った」伝説の方とお会いして、お話して。夢のような一晩でございました。

吉田さんのお料理の中には、今のカラブリアしか知らない人には「あれ?これカラブリア料理?」という一品も含まれていることもあるかと思います。それは・・・きっと「今のカラブリア」しか知らないから。

義父母やその上の世代の人たちのお料理を食べた経験のある私にとっては、なんだか懐かしい味&今はもうほとんど見ないお料理の数々でした。これこそ、次の世代に伝えていくべきお料理だなぁと思う「カラブリア本来の味」。
万人受けされるよう作り込まれたモノではない、とも感じました。レストランを経営する上で「万人受け」は結構大切な部分だと思うんですが、そこをかたくなに「本来の味」を守られている姿勢にただ感服。。。

現地カラブリアでは絶滅危惧種的に味わえることの少なくなったお料理がタイムカプセルのように日本に存在している不思議を感じ「カラブリア州に関わっていて、本当によかった♡♡♡」と思える、またカラブリアが大好きになった夜でした。

吉田さん、馬渡シェフ。ありがとうございました♡

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

目次