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(簡単レシピつき)自家製オリーブオイルで自家製石鹸を作りました。

ありがたいことに、毎年大量に収穫できるオリーブオイル。我が家はほぼカロレア種を育ててもらっています。
大量に採れても余らしてしまうのはもったいないので、自家製石鹸も作ります。
我が家はA freddoという、苛性ソーダ(Soda caustica)を使いオイルを加熱しない方法を採用しています。

苛性ソーダの扱いに細心の注意が必要で、出来上がりを2か月休ませる必要がありますが…簡単なレシピをどうぞ。
と、その前に。

目次

苛性ソーダを取り扱う際の注意

苛性ソーダは強アルカリ。皮膚は簡単に溶けるし目に入ったら失明の可能性もあります。水に触れると激しく反応し、熱とガスを発生します。なので、メガネ、マスク、使い捨て手袋は必須です。

皮膚に着いた場合は、大量の流水でこすらないように洗い流し、違和感があったら医者へGo! 目に入ると失明の危険もあるので、メガネじゃなくてゴーグル着用でも良いぐらいです。
くれぐれも防御は鉄壁にお願いします。

繰り返しになるけれど、苛性ソーダは水と良く反応し、あっという間に高温(80℃ぐらい)になる上、有毒なガスが出ます。なので、作業の最初の方は野外か換気扇の真下など、換気を十分行えるところで作業する事が必須です。

イタリアでは日曜大工用品を扱うお店で簡単に購入できますが、日本では劇物扱いだったはず。
薬局で身分証などを提出した上で購入できるはずですが、購入前にご確認を。(なお、容器を入れ替えた保存などもお勧めしません。特にガラス容器とかはやめてね♡)

材料 (A freddo方法)

オイルの比重はおよそ0.9と言われていますが、我が家のオリーブオイルは1瓶(1000ml)で約910gです。
比重の関係でベーガーズパーセントが便利だと思うのですが…%表示で怒られが発生した事があるので(笑)、おおよそのgも併記しておきます。なお、%の脇の()中がオリーブオイル910gだった際の分量です。

  • オリーブオイル 70.72% (910g)
  • 苛性ソーダ 9.48% (121.9g)
  • 水 19.02% (244.7g)
  • 香油やポプリ お好みで

必要な道具

  • ハンドミキサー
  • 耐熱性に優れた容器 2つ(大・小)
  • 石鹼の元を入れる容器(プラ・シリコンでOK)
  • 木べら ←柄の長い物が良いです。
  • 防護用具(メガネ、マスク、使い捨て手袋)←とても大切!!

準備出来ましたか?
それでは、早速作ってみましょう~

まずは計量する!

防護用具をしっかり身に着け、作業台を綺麗にしたら、苛性ソーダなどの分量を量ります。
この際、作業台周りの水気はしっかりふき取っておいてね。(苛性ソーダがうっかり触れるとガスが出ます!)

水に、苛性ソーダを加えます。(逆はだめ、絶対!)

計量した水に、大匙1杯ずつ苛性ソーダを加えます。ここが一番危険&緊張する所!

苛性ソーダを加えると、ぶくぶくぶくぶく~‼と激烈に反応が始まります。で、ガスも熱も発生します。この為、水を入れる容器は大き目がお勧めです。

さらに、反応の様子を見学した気持ちをぐっと抑えて、水が入っている容器の真上に自分の顔が無い様にしておくぐらいの配慮は必要かな、と思います。苛性ソーダを加えたら、その都度木べらで優しく混ぜてください。

野外で作業がお勧めですが、ベランダやお庭で作業できない場合は、窓を開けて換気十分&換気扇MAXで付けた真下、などで作業してください。ガスが出ます。一気に80℃ぐらいまで上がります。

苛性ソーダを加えたら、その都度木べらでかき回し、ぶくぶくが収まったら再度大匙1杯の苛性ソーダを加えて…を繰り返します。

この作業を逆(苛性ソーダに水を加える)に行うと、激烈な熱が発生し、有毒なガスも「これはいかーん!」な量が発生し、場合によっては命の危険があります。
なので、水に苛性ソーダを少量ずつ加える。これは絶対守ってください。

オリーブオイルに、苛性ソーダ水を加えます。

苛性ソーダ水に触れないように注意しながら、オリーブオイルにザーッと加えたら木べらで軽く混ぜます。
(木べらは、苛性ソーダ水を作る際に使っていた物でOKです)

危険な作業はほぼ終了。これ以降は室内で作業します。

ハンドミキサーで攪拌します

意外と時間がかかる作業なんですが、全体にもったりとしたポマード状になるまで、ハンドミキサーで攪拌します。
ここが、結構重労働。

もったりして来たら完成。これが、石鹸の元、ですね。
香油などを入れたい場合は「石鹼の元」が完成したなーという頃に加えます。好みのポプリや薬効を期待できるハーブを入れても良いですよね。

好みの容器に移します

シリコン容器やプラの容器に、出来上がった「石鹼の元」を流し込みます。
大き目のプラ容器を使って切る予定の場合、オーブンシートを敷いておくと取り出す作業が楽かな、と思います。

表面を平らに・美しいカンジにしたいときは、ラップをぴっちりかけておくと美しい出来上がりになります。(ずぼらな我が家はあんまりやらない作業なので…すいませんw)

容器に入れたら、24時間ほど休ませて凝固させます。

1昼夜(およそ24時間)置くと、こんなカンジに。
オリーブの香りがする岩…?

型から外します。

型から外し、必要な場合は好みの大きさに切ります。

我が家はキッチン用、洗面所用に使いたいので、このくらいの大きさにざっくりと切っています。

これを、納戸などの冷暗所で2か月休ませれば自家製石鹸の出来上がり♡
泡立つ要素が全くないので、びっくりするほど泡立ちませんが、シンクや布巾など布製品はピッカピカになります。
我が家では、石鹸を切り出す際に出る切れ端を水に溶かして水溶性の石鹸にして、ペット用品のざぶざぶ洗いの際に使っていて、これがまた綺麗になるんだ…

2か月休ませる必要がありますが、余っているオイルがあったらお試しを。
※イタリア語でA freddoというテクニックです。「Sapone fatto in casa a freddo」で検索すると、色々なレシピが出て来るのでご参考にどうぞ~

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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