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2020年趣味の養蜂@カラブリア・採蜜→瓶詰めしました

コロナの影響もあり波乱含みだった2020年の養蜂。
先日、無事に各種の採集(採蜜)を行い、数週間のデカンタージュ期間を置いて瓶詰め作業が終了しました。
本年の作業は一区切りなので、ここで今年を振り返ってみたいと思います。

年初。
春の野の花の開花と共に始まるシーズンにむけ、内検というハチさん達の健康状態のチェック。
冬の間のお世話を経て無事に冬越しした女王やご一家様への最終確認です。
今年もよろしくお願いします♡

先日めでたくBIOとHACCPの認証を得た師匠は、日本ではイタリアンと俗に呼ばれる「リグスティカ」種を使っています。
自家製女王を作り血統を守る活動もしている師匠が内検する際は、煙も最低限。
蜜のある時期は煙もほぼ使いません。

基本的に、ハチミツは生のままの食品です。
採蜜の際にフィルターをかけるけれど、ハチミツは加熱などはしないので、厳密なテイスティングをすると蜜に煙の影響が出ているのがわかる事があります。

煙についてですが、ヒドイ蜜だと、ハチミツのティスティングのプロとか、ワインのソムリエでそれなりのレベルの方なら気が付きます。
どんだけ焚いたんだよ!と思うけれど、何を焚いて煙を作ったのかも気になるし、ね。自分が食べるとなると、、、やはり色々ありますよね。
(この点について、気にしていない養蜂家が意外と多い様に思います)

早春の蜜が始まり、順調なファミリーには蜜箱が2段に。
本年はアカシア・早春の百花蜜・晩春~初夏の百花蜜を採りました。
BIO認証のため、色々大変なんですが・・勉強勉強。

そして、花粉球・ビーポーレンも収穫。
タンパク質をバランスよく摂取でき、健康食品として需要があります。
師匠は、このほかプロポリスなども生産しています。

初春まではまだコロナの騒動もここまで大きくなっていなかったので、ハチのお世話も頻繁に行っていましたが・・ここでイタリアは全国的なロックダウン。
コセンツァ市の外、周辺に農家のいない、国立公園の入り口付近で養蜂をしている師匠のところにハチを置かせてもらっているので、私は3か月ほどハチのお世話に行けない事に(涙

ロックダウンが解除され、お互いに行き来しても大丈夫だよね。。となってから、ハチのお世話を再開したのが初夏でした。

ここからは採蜜作業もみんなで行いました。(意外と重労働なんですよ)
脱水機の要領で、遠心力で蜜を飛ばして収穫します。
蜜ごとに機材のすべてを洗浄する必要があるけれど、水洗いでOKなのでオリーブオイルに比べるといくらか楽な作業です。
作業所一面に漂う、ハチミツの香り♡

フィルターを3層使いましたが、本年は「売って欲しい」という方もいるので採蜜後に3週間ほどデカンテーションしてから瓶詰めしました。
右がアカシアも少し入った早春の百花蜜。左が栗が少し入った晩春~初夏の百花蜜です。

師匠の蜜は美しいラベルが張られて、本年は主に手売りだそうです。おそらく。。BIOな上、色々と気を付けているので価格的には少し高めの設定なのですが、ソコを気にするお客様たちから正しく評価頂いているようで、予約分で全部売り切っちゃうぐらいの人気の模様。弟子の私も嬉しいです。。

私は、自分の物をお分けする程度なので簡単な手作りラベルを付けてお渡し予定です。私の蜜も師匠と全く同じ物なので、申請すればBIO・HACCPマークが付きますが。。私のはあくまでも趣味の産物。
なので私がお分けするのは直接面識のある方のみです。
BIOマーク付き・素敵なラベルの物をお探しの方はぜひ、師匠のところに来年の蜜を予約されてください。

お声がけいただければご紹介します。
ひやかしの問い合わせを防ぐため、ご紹介制にしていただいています。ご了承ください。

アカシアが少し入った早春の百花蜜はトローネなどのデリケートなお菓子作りに使う予定です。
実はアカシアのハチミツも作ったし、出回っているレシピではアカシアの蜜を使うものが多いですが・・個人的に、シチリアをはじめとする南イタリアの郷土菓子にはアカシア「も」入っている百花蜜の方が味に奥行きが出るので好き。
なので、自分の好みに合ったハチミツを自家製しています。

ちなみに、アカシアの蜜はお砂糖の代わりにお料理に使っています。
養蜂家ならではの贅沢を少しだけ。。

こちら、コセンツァ市のクリスマスの郷土菓子です。揚げてたっぷりハチミツと絡めます。
このクリスマス郷土菓子作りに欠かせないのが栗のハチミツなんですが、実は私、栗のハチミツが苦手なんですよw
栗の蜜ってほうじ茶もびっくりな茶色で、とにかく苦いんですよね。。好きな方はすごーく好きだし、伝統菓子なので出来るだけレシピには忠実に作りたいんですが。。。こればっかりは。。。というお味。

なので、少し栗の風味を感じる蜜に仕上げてクリスマス菓子作りに使っています。後味に「あ、栗ですね」という味がする程度で、色・香りともに栗っぽいカンジに仕上げています。(でも味は栗が控えめという。。w)
で、実は親戚・友人から「この蜜が欲しい!」とお願いされる率も高いハチミツだったりします。

なんだ、みんな栗の蜜苦手なんじゃん、と思ったのは内緒ですw

ロックダウンの後、実は8月にご案内の仕事も少しあって忙しくしていて、その合間を縫ってお譲りする分と自家用も時間を見ては瓶詰めしていたら8月が終わってしまいましたw

で、自家用の蜜を入れる瓶の蓋が、金色のハニカム模様(ハチミツ用のアレですね)ではなく、野菜の保存食用のトマトの蓋に。。
瓶詰め作業を始めてからハニカム模様の蓋の在庫が少ないことに気が付き、まぁ自家製だし、という事でトマト柄の蓋が付いているハチミツ瓶になっております(笑

丹精込めたBIO認証ついてる自家製ハチミツがトマトの蓋ってどうよ(笑
来年は蓋からしっかりしないと。。。

すでに病気や害虫対策のお世話も始まっていますが、これからは安全に冬越しする為の準備期間に入ります。
なんだか来年はまたご家族が増える模様ですが。。師匠、大丈夫ですかね? 
(特に腰w)

冬には冬の作業があって、そんなこんなであっという間に来年の養蜂シーズンに突入するんだろうなぁと思います。

ハチのお世話を始める様になって、自分が生かされている環境について、今までとは少し違うアプローチの仕方で考える様になりました。
養蜂、お勧めです。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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