成分検査所も自社施設内に。ワイン作りを楽しみまくっているワイナリーANTICHE VIGNE(アンティーケ・ビンニェ)



フリーマガジン「イタリア好き」最新号Vol.47はご覧いただけましたでしょうか。
ヴェネトとカラブリアのワインが並ぶというコアな企画でご紹介したワイナリーのうち、本日はオレンジワインで登場したワイナリーをじっくり(?)ご紹介します。

もうヘンタイが極まっていて(←褒めてます!)、大好きなワイナリーです。

小さなカンティーナの中はこんなカンジ。左側に熟成用のステンレス容器が並び、右側に少量だけ作っている長時間熟成赤ワイン用の木樽が並んでいます。
まぁ、よくある田舎の「小さなワイナリーさん」といった風情。

ただ、写真の右奥に茶色い小屋みたいなの、見えません?

ちょっと近寄ってみました(笑
これ、なんと成分検査場なんです。年間1万本を生産できるかな?ぐらいのワイナリーで、成分検査場を持っているワイナリーはカラブリア州にはありません。実は皆、外注しているんです。

このANTICHE VIGNE(アンティーケ・ビンニェ)は、物凄い資産を投下して、自社内に成分分析ができる試験室を作っちゃいました。
これ、カラブリア州では物凄く画期的なんです!! 私、本当にびっくりした!

何が画期的かというと、この試験室がある事で、樹になっているブドウの実の成分をリアルタイムで把握できるようになるんですね。今までは「そろそろ収穫時かな?」というブドウの実を持って、よその検査場へ出かけていく手間と、「収穫時です!」というお知らせから実際収穫に移るまでのタイムラグがありました。

このタイムラグにより、ワインの性格が製造年度によって大きくばらつく危険が高くなります。自然の物なので多少のばらつきは普通でも、求めるワインとは大幅に異なる味になってしまう事もあるわけでして。

少量・高品質なワインを作って行こうと思うと試験室設置は必然だったとオーナーは言っていますが…設置費用もものすごくかかるんですよ。なので、普通は泣く泣く外注するのです。

試験室を作っちゃったANTICHE VIGNE(アンティーケ・ビンニェ)は、この試験室があるおかげで、本年の様に農作物にとって厳しい1年だったとしても、ワイナリーが求める糖度を持ったブドウを時期を逃すことなくしっかり収穫する事が出来る様になりました。

まだまだ小さいワイナリーがまずソコに設備投資しようするなんて、本当に凄い決断だったろうな、と思います。。これだけで尊敬する経営判断です…

ともあれ。試験室があるおかげで、オーナーの遊び心のままに挑戦的なワインを作る事もたやすくなりました。
写真はイタリア好きでご紹介したオレンジワイン。オレンジワインの存在そのものにまだ賛否両論ありますが…好きならいーんじゃない?のスタンスの私には、大歓迎のオモシロワインです。試飲、お勧め。

そして、さらに生産本数が少ない幻の「超オモシロワイン」がこちら。
ラベル読めますか?(笑
文字で遊んでいますが、ウニコ(Unico)と読ませます。唯一の、などという意味です。

白ワインの風体ですが、赤ワイン用のブドウを使い、力強い白ワインを作ってみました!という1本。ソムリエ試験では絶対不合格になる「白なのに××」と言いたくなる、「あれ、私試飲しているのって赤だったっけ?」とワインの色をもう一度確かめたくなるワインです。ホント、意味が分からない(←褒めてます!

で、この方がブドウと楽しく遊んでいるワイナリーの主・ジャンフランコさん。
コロナにもめげず、ブドウと戯れまくっているのは…まぁお写真からも拝見できると思います(笑

いたずら大好き、冒険大好き。まだまだ色々と企んでいるらしいですよ。

ワイナリーはロイアーノという小さな村のはずれにあって、地元の人も容器持参で購入しにやって来るのですが、

地元販売用の赤が大人気で、こんな現場に出くわすなど(笑
ええー。それ、しちゃうんだ(笑

ロイアーノ自体は古くから栄えた街で、私が住んでいるコセンツァ市とは車で20分位の距離なのに、彼らが本気で方言使うとさーっぱり理解できない言葉ってのも面白い場所です。

秋にお邪魔すれば、たわわに実る土着品種などの畑をじっくり案内してもらえます。
で、最後まで読んでいただいた方限定の(笑)おまけ情報なんですが、ジャンフランコさん、今後はブドウ畑の中にお洒落な小さ目の宿泊施設を作るとか言ってましたよ♡

来年あたり、ロッジ式の小さな宿泊施設を備えたワイナリーとして注目を集めそうです。

ANTICHE VIGNE(アンティーケ・ビンニェ)
contrada Vallelonga, 87050 Marzi(Cs)
コセンツァ市から車で20分ぐらい。公共交通では到達できません。

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