カラブリア州コセンツァ市コリリアーノ-ロッサーノ市のコリリアーノ(長いな)には、かつてこの地を治めた領主の城が現存しています。
地震などによって荒れた内部はかなり修復されていますが、それでもかつての豊かさを伝える豪奢な造り。イオニア海地域の要衝だったころの様子を今に伝える建築物です。
まず入場券を買おう

城門をくぐってすぐのところに入場券売り場兼インフォメーションセンターがあります。
こちらで入場券を購入しましょう。(カード払いOK)

2024年現在、入場料は大人5ユーロです。
入場券購入後、城内の巡り方の簡単な説明があります。(英語にも対応しています)
それでは、見学へ出発!
入り口から内部の見学ルートはこんなカンジ

お城に入るとすぐに小さな広場が。
まず、この広場手前右側の扉から、かつて食糧庫や牢屋として使われていたスペース、その後、かつてのキッチンを見学しましょう。
このキッチン、修復されたものですが、かなり古いお道具も展示してあります。
古いキッチン好きの方は必見のエリアですよ。
内部を見学し終えると、広場むかって左側の扉からまた広場に戻ってくるようなコースになっています。
その後は、広場向かって右側のゆったりとしたスロープ状階段を上り、建物上部の見学へ。

階段を登りきったら、右手奥の扉から入ります。
入り口で「聖アゴスティーノの胸像があるからすぐわかる」と言われるけれど、仏教徒には「聖アゴスティーノ」がそもそもわからないんだってば。
などとブツブツ言いながら入ると、領主のための小さな礼拝堂(2000年に改築)、領主の寝室などを見学できます。

きらっきらな鏡の間などもゆっくり見学できますよ。
シャンデリアの高さは当時のまま。ろうそくを使っていた時代は、このくらい下げないと暗くて大変だったそう。
そして…廊下の突き当りの小さな扉からいったん外に出ると…

このお城で最も有名な塔・Torre Mastioの入り口があります。
ガイドブックに必ず載ってるアレ。そんな素晴らしい内装をゆっくり見学しましょう。
塔内部では金属製の狭い螺旋階段を上り下りするので、歩きやすい靴だと安心です。
よほどの悪天候でない限りはバルコニー部分に出られるので、イオニア海・遠方のポッリーノ山系などをゆっくり楽しんでください。広大な領地を治め、かつ交通の要衝として栄えたコリリアーノの歴史的重要さが理解できる場所です。
castello di corigliano calabroの営業時間とアクセス

営業時間は↑の写真の通り。
冬季:9:30~13:00、15:00~18:30
夏期:10:00~13:00、16:00~20:00
※月曜休み。イベントや修復のため臨時休業することもあるので、電話で問い合わせておくと安心です。
castello di corigliano calabroまでのアクセス
基本的に車がないととても不便です。
バス利用の場合:コリリアーノ・カラブロまでバス(IAS SCURA, SIMET, FLIXBUSなど)で出て、その後コリリアーノ・カラブロ旧市街地方面行のバスへ。Via Roma入り口付近で下車します。(Via Romaは結構な上り坂です)稀に旧市街地に入って行くバスもいるらしいですが…見たことないなぁ
電車の場合:コリリアーノ駅からタクシーまたは上記のバスで旧市街地入り口まで行き、その後徒歩