イタリアのワイン生産者名を見ていると「Tenuta(テヌータ)××」とか「Cantina(カンティーナ)××」と言った名前に出くわします。
CantinaがCantineと複数形だったりすることはあるものの、このTenutaとCantinaの違い、わかりますか?
わかる方はココから読み飛ばしOK。カラブリアの素敵なTenuta写真ギャラリーをお楽しみくださいまぜ♪
基本的に、Tenutaというのは自社でワイン製造をする能力を持たないブドウ農家さんのこと。
ブドウは生産しているものの、ワインを作る事が出来ない農家さんがTenutaを名乗ることが多いです。ブドウを絞ったり、熟成させたりするための機材をもっていないんですね。あれ、相当高いから。
基本的に、なのは・・Tenutaは本来「農園」ぐらいの意味合いで、ワインを作る能力を持ちながらも他にも色々な物を作っていたり、アグリもやってる多角的な経営をしている農家であることに重きを置く場合はTenutaと名乗ることもあるから。
ウチはブドウ専業じゃないんです!っていう、昔ながらの大農園にこの傾向が強いように思います。
逆にCantinaと名乗る場合、ワイン製造が主な収入源の農家さんであることがほとんど。これは間違いようがないですよね♪
自社畑を持たずにブドウを購入してワインを作っていたり、「車庫?」といったぐらいに小さい倉庫でワインを作っていてもCantinaを名乗ります。
Tenutaと名乗る農家さんは、大抵が大規模農家なので。。古い物好きにはちょっと楽しい倉庫があったりしますw
Tenuta訪問は、そういう楽しみも♡
TenutaでもCantinaでもなくAzienda Agricolaを名乗っている場合は、そのものずばり「農家」です。Cantinaだとどうしてもワインの姿がちらつくけれど、例えば自家製ハチミツとかジャムなどの商品も販売していたり、将来的に販売したいな、なんて時はAzienda Agricolaを名乗る事が多い模様。
消費者にとっては好みのワインであればどんな名前の業態でも良いんですが(笑)、名前の陰にワイナリーが生まれた際の創業者たちの思いが見え隠れする用で、それもまたワインの醍醐味なのです。