2023年12月追記
カラブリア州をご案内するようになってから改めて感じた、イタリアワイン・カラブリア州産ワインにまつわる思いというか雑記です。4月はイタリアワインの祭典・Vinitalyがヴェローナで盛大に開催されます。
その陰で、こーんなワインがカラブリア州にあるんだよっていうお話です。
Enotria、ワインの土地と呼ばれた場所
カラブリア州(広くバシリカータ、カンパーニアの一部も含め)はかつて「ワインの土地」と呼ばれた場所。
古くから主に赤ワインの生産が盛んです。
春が早くやってくるカラブリアは、そろそろブドウの新芽も動くころ。ワイナリーさんが最も緊張するシーズンの始まりです。
カラブリア州のワイナリーはとても小さな工房も多く、ちょっと遠いVinitalyに出展する力のない所も沢山あります。
ま、そりゃそうですよね。あれだけ豪勢なフィエラ(見本市)だから出店料もそれなりにするだろうし、カラブリアからは地理的にも遠いから輸送とかも大変だし。
そんなわけで、知名度が低いながらも頑張っているワイナリーがたくさんある土地柄です。
そして近年は、国際的な市場を最初から目標として起業・リブランディングする所も増え、とても良いワイナリーが増えました。
ソムリエ的にお勧めポイント
土着品種が熱いです。
基本的に赤、最近は土着の白も丁寧に作るところが増えました。結果、それぞれ信念を持って作っているなーっていう、ストーリーを感じるワインがゴロゴロしております。
頑固な職人気質だったり、都会からUターンしてきたり。
色々なバックグラウンドを持つ人たちが、先祖代々守られてきた土着品種の素晴らしさを守りつつ、世界に認めてもらえるワインを作ろうと必死になっていて、全体的にとても良いカンジです。
催事への出店の他、地元での啓蒙活動にも力を入れていて、地元イベントもとても増えました。
ワイン関係のイベントは秋が多いですが、試飲会などは州内の大小のグループが年間を通じて開催しています。
カラブリア州訪問の際は、ちょっと気をつけて情報収集してみると面白いですよ。(主に週末開催です)