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カラブリア州といえば、なアニータマンマ宅のお昼ご飯にお呼ばれすると…

ラブリア州を代表するマンマと言えば、やっぱりアニータさん。
チェトラーロというコセンツァ県の港町にお住まいで、小さい頃からお祖母さんと一緒に作ったという郷土の味を今でもご自宅で作られています…などと説明するまでもなく、界隈では有名なマンマですよね。

私は妙なご縁で知り会ったのですが、知り会った当初から豪儀なおもてなしが本当に得意でした。

そういえば最近、長年の夢をかなえてご自身のレシピを出版されまして。
私、光栄な事に献辞付きの献本を頂きました。

日本でもご兄弟のエリオさん(港区のロカンダエリオ)の所などでたまーに手に入るようなので、気になる方はチェックしてみてください。

で、先だってカラブリア州を訪問されていた某M氏と一緒にお昼ご飯にご招待されてきました。
という訳で、アニータマンマの本気!?なランチの様子をお届けします。

目次

前菜/アンティパスト

知っている人は知っている(笑
到着すると問答無用に前菜(アンティパスト)が並んでいるのはいつも通りなんですが、もうこれだけで心が満たされる光景が広がります。おもてなし上手のアニータマンマ、出だしから飛ばしまくります。

美しい仕上がりの自家製のサラミ類、チーズと合わせるこちらも自家製のジャム類。私が大好きなナスのお団子も見えますね。季節外れなはずなのに…私の好物を覚えていてくれたんだなぁと嬉しさもひとしお。

ついでにこのオリーブの樹から作ったまな板は、アニータさんのご主人のアンジェロさんの手作りです。庭を整理す際に切り倒した樹から、何枚もまな板を作っていらしたのはコロナ前。懐かしいな。

前菜の全景。

丸いお皿の上には自家製の酢漬け保存食がずらりと並んでいて、特にポルチーニが美味でございました。
ポルチーニもアンジェロさんが採りに行くんですよね…お野菜などもアンジェロさんが畑で作っています。アンジェロさんは、祝・年金生活入り!で、もうリタイア後の生活が楽しくて楽しくて仕方ないらしい(笑

ところで。今年はポルチーニが大豊作だったみたいで、豊作の年恒例のアニータさんの「もうポルチーニなんか採って来ないで!」が炸裂したらしいですよ(笑
ポルチーニを採り過ぎて怒られる男・アンジェロ。好き過ぎる(笑

さてさて。
遊びに行く度にお皿が増えてるアニータさん家。
本日のニューフェースはこちら。下にお水が入っていて、固くなったパンを濡らすのに便利な作りになっています。

カラブリア州だけでなく、イタリアの多くの地域で固くなったパンの再利用レシピがあるのだけれど…こんなお皿、どこで見つけて来るんだろうね…

そして前菜が終わらない…

サラミなど、ずらっと並んだ「冷たい前菜」に続き、今度は「暖かい前菜」が出てきました。
これ、全部前菜ですよ? 大きなテーブルに乗りきってない(笑

ジャガイモなどのオーブン焼き・ティエッラ、塩鱈とペペローネのフライ、農家のお料理で野菜たっぷり&M氏大好物のモリカータ。
そして、満を持して出て来たのが写真には無いけれど採れたてのイカを詰め物してトマトソースで煮込んだアレ(←秋・冬にアニータさん宅を訪問した方は大抵知ってる1品)が出てきて、我々、大歓声です。

〆はパスタですw

と、ここで。
突然中座するアニータさん。なんとパスタを打ち始めました!!
これだけ出てるのに!! まだパスタ打つの?!?!

このパスタ打ちの様子はM氏がインスタライブで日本にも実況。アニータさんとM氏が仲良くパスタ打ちしている微笑ましい画像を見かけた方もいらっしゃるかと思います。

栗粉も使った秋らしいパスタなのですが、

たっぷりのポルチーニソースで頂きました! これは文句なしにおいしぃぃぃ!!!!!
ここでもM氏が「日本のみなさん、すいませんね」的なライブをしていたらしいのですが、ほんっとスイマセン。溶かした牛乳チーズを隠し味にしていまして、これは本当に美味しかった。

ドルチェの時間のその前に。

アニータさんと言えば、食後に出て来る自家製リキュールの数の多さも密かに有名でして、この日もドルチェの前に自家製の食後酒がずらりと並びました。

彼女の作るリモンチェッロとかすごーく美味しいんですよ。たぶん、レモンも自家製の物を使っているからだと思うのですが、機会があったら是非お試しいただきたいなーと思います。

で、どう考えても食べすぎこの日は…リクイリッツィア(甘草の食後酒)にしました(笑
だって、まだドルチェが残っているんだもの。ここで胃袋すっきりさせておかないと…大変な事になるじゃない…

それではドルチェ、行ってみよう!

そろそろクリスマス時期、と言う事で、アニータさんがクリスマスに作る伝統菓子(の一部)が並びました。
キヌリとトゥルデッリですね。

このキヌリ(半月形のお菓子)、晩秋らしく栗餡が入っていてとても良かった。
トゥルデッリはハチミツ(明るい色の方)と手前の黒っぽいミエレディフィーコの2種類です。

そして、自家製のいちじくの保存食も。

カラブリア州というと白いちじく・ドッタートがDOPも取っていたりで有名ですが、ミクロで見るともっと地域性豊かなイチジクの品種量を誇ります。特に温暖な海岸沿いは、ちょっと珍しい品種が一杯なのよね。

アニータさんは、自宅に生える何種類かのイチジクを使って保存食を作っていますが、同じ作り方をしてもこんなに違う?って言うぐらい、食感も味も違います。食べ比べが出来るなんて、贅沢ねぇ…などといちじく談義をしながら、近況を報告し合いながら、あれこれおしゃべりしながら楽しいひと時を過ごしました。

晩秋のお宅はこんなカンジ。冬を迎える支度が整いながらもまだ夏の名残がある。そんな様子。
最も寒い時期が近づく今だと、また少し違う風景なのかもしれません。陽春からはワイワイ人で賑わう場所。ここでBBQするのも楽しいよ♡

マンマですんで、お土産もいっぱい準備してくれています。
いつも、本当にありがとう。この日もお土産をいっぱい持たせてくれて…もうなんだかお腹も心もいっぱいでお宅を後にしました。

私がご紹介している方たち、みんなこんなカンジで「よく来たよく来た。食べて行け食べて行け」な人たちなんですが、その中でもアニータさんは特出しておもてなしの心に溢れているなぁと思います。

Grazie Anita, come sempre.
Eri

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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