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2024年度版・スローフード協会認定「旨い店」リスト(カラブリア州)

スローフード協会が認定する「旨い店」の2024年度版が発生になり、先日授賞式も行われました。
認定リスト常連の店あり、本年度初認定おめでとうの店あり。
定食屋からお洒落なアグリレストラン(農家レストラン)まで、州内の様々な「旨い店」が認定を受けました。

リスト掲載のレストランは全箇所訪問経験があるので、ざっとコメつきでご紹介します。
カラブリア州訪問の際のご参考にどうぞ!

県ごと・順不同。最新情報は公式サイトなどから仕入れてください

目次

コセンツァ県

La Tana del ghiro(ラ・ターナ・デル・ギーロ)/ San Sosti
コセンツァ市から車で1時間ほどの山間部で夫婦でやってる小さな定食屋さん。
山間部といってもティレニア海に沿って連なる山域なので、冬場も比較的温暖な地域。季節の山の幸をいっぱいつかった郷土料理が人気。

La Rondinella (ラ・ロンディネッラ)/Scalea
本年初めて「旨い店」認定を得た農家が経営するレストラン(アグリツーリズモ)。アグリと定食屋、パニーニ屋を経営。
ポッリーノ国立公園の麓、海水浴客でにぎわう街の郊外に陣取り、素朴に旨い食材を使ったちょっとおしゃれな農家レストランのコンセプトで一気に人気を獲得した印象。
ここのプロシュットは凄く美味しい。

クロトーネ県

La taverna dei briganti (ラ・タベルナ・デイ・ブリガンティ)/Cotronei
「旨い店」常連のレストラン。
シラ国立公園内のちょっとしたリゾート地に近く、ハイソな方から泥まみれで山遊びする人たちまで、幅広い層に支持されている。
お洒落さはいらない&ローカルフードが食べたくなったらココ。

カタンツァーロ県

Pecora nera (ペーコラ・ネーラ)/Albi
シラ国立公園内のとんでもなく不便な場所ながら絶大な人気を誇る定食屋。メニューの数は少なくて、季節ごとに変わるスタイル。ステファノさんによるお料理の説明も名物になっている。
私は毎季節通ってます。

Calabriaalcubo (カラブリアアルクーボ)/Nocera Terinese
趣味で地ビールも作っている農家が経営するレストラン。昔ながら方法で、少々ながら良い製品を作る生産者を厳選して食材を求めることで、地元の生産者たちを力強く応援。郷土料理ベースのモダンな一品を楽しめます。
ラメッツィアテルメ空港から近い施設は宿泊も可。(屋内プールあり)

Le Muraglie (レ・ムラジェ)/Conflenti
シラ国立公園カタンツァーロ側の農家が経営するレストラン。すっかり珍しくなってしまったThe・田舎料理!を食べさせてくれる。変な調味料を加えず素材の味で勝負するスタイルで、地元のグルメからも定評あり。定番中の定番を丁寧に作ってくれるタイプのアグリの中で一番好きかもしれない。

l Vecchio Castagno(ヴェッキオ・カスターニョ)/Serrastretta
自家製サラミが密かに有名な定食屋。前菜から「カラブリア州でございます!」が全開。
パスタのポーションがおかしいのもカラブリアらしいけど、季節の物をしっかり追ったお料理だったり、田舎料理なんだけど若者テイストもちょっと入っていたりして、今後もとても楽しみなレストラン。

Da Talarico Salvatore (ダ・タラリコ・サルバトーレ)/Catanzaro 
本年初めて「旨い店」認定を得たレストラン。カタンツァーロ県カタンツァーロ市の郷土料理を手軽に食べられる場所…というと必ず名前の挙がる場所。サルバトーレ氏が育った家庭の味なんだろうな、という田舎料理ばかりだけど、店内がとても綺麗で、ふらりと寄るのによく使ってます。

レッジョカラブリア県

l ritrovo dei picari(イ・リトロボ・デイ・ピカーリ)/ Grotteria
キノコといったらここでしょう。イオニア海に近い場所だけれど、内陸の村の伝統料理、豚肉や山で取れる物がベースのお料理がメインで信頼できる。なお季節によってはメニューの選択肢が少なくなります。これはこれで健全なんだけれどね。
石作りのガレージを改装した内装は好みが分かれそう。

Il Tipico calabrese (イル・ティピコ・カラブレーゼ)/Cardeto
レッジョカラブリア市からちょっと奥に入った場所にある、カラブリア人による360度カラブリア的レストラン。気になる方は画像を検索してみよう。お料理はレッジョ版田舎料理。食材が良いらしく、お腹いっぱいになっても翌日辛くないのよね。

La Collinetta di Martone (レ・コリネッタ・ディ・マルトーネ)/Gioiosa Ionica
イオニア海に面した街の定食屋。全く珍しくない定番料理ばかりが出て来るのに固定客が付いているらしく、いつ行っても「いつものテーブルでいつものやつ」の人がいる。
サーブの方法などは上品な店ではないので、そういった事に抵抗ない人向けかな。

U ricriju (ウ・リクリジュゥ)/Siderno
ただ切っただけのトマトがすんごく美味しい。海に面し、年中温暖なシデルノの定食屋の使う食材は、もうずるいのよね。㎞0(地産地消)なのはもちろん、生産者を厳選し、シンプルに調理する。これぞカラブリア州(の南の方)といった素朴かつ「なんだこれ!」の旨さを味わえる定食屋です。ほんと、ずるいわー

Zio Salvatore (ジオ・サルバトーレ)/Siderno
シデルノからは、さらにもう1軒がエントリー。
海が前で背後に山が控える土地柄の、連綿と続いて来たけど面倒くさいから家庭では作らなくなってきた郷土の味ってやつをたっぷり楽しめる定食屋。目新しさは全くないけれど、懐かしいお料理の数々は私も大ファンです。

2024年度ニューエントリーのみなさま

2024年度、スローフード協会認定リストに新加入したのは以下のレストランです。
最近の傾向だと、リスト入り後数年で有名店になるのが普通なので…早めに訪問しておいて損はないレストランリストになってますね。

Vecchia Catanzaro (ヴェッキア・カタンツァーロ)/Catanzaro
Il casale country
(イル・カサーレ・カウントリー)/Feroleto antico (Cz)
Due Mulini
(ドゥエ・ムリーニ)/ Lamezia Terme (Cz)
Santabarbara 1789
(サンタバルバラ1789) Bagnara Calabria (Rc)
Casina Pia(カシーナ・ピア)/  Canaolo (Rc)
La rosa dei venti (ラ・ローザ・デイ・ベンティ)/Palmi (Rc)

なんというか、選び方というか選出者がどこを訪問したのかがよーーーくわかるリストで、一軒もエントリーがなかった州内某県の関係者はぶーぶー言っているけれども(笑

情報サイトなどから、実際のお料理の写真などを見て選ぶと比較的失敗が少ないと思います!
その他の州も気になるゾという方は、こちらをどうぞ
Slow Food協会のページに跳びます(

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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