Cosenza Vecchia/イタリアの美しい村・コセンツァベッキア

イタリアの最も美しい村「I borghi più belli d’Italia」に、カラブリア州コセンツァ県コセンツァ市の旧市街地が認定されました。
コセンツァ市自体は人口約7万人の街ですが、イタリアの最も美しい村にエントリーしたのは新市街ではなく旧市街地のみ。旧市街地内では、およそ4000人ほどが生活しています。

Cosenza Vecchiaはこんなところ

コセンツァ市は7つの丘に囲まれていて、丘の間を流れる2つの大きな河・ブセントとクラーティの合流地点を境に、丘側が旧市街地として発達しました。なお、合流地点の向こう側は戦前ごろから開発が始まった新市街地です。

旧市街がそびえる丘の上から新市街地を見ると、写真の様にクラーティ川に沿って街が発展したのが良くわかります。
写真右手、クラーティ川にかかっている白い橋が建築家・カラトラバによって設計された橋ですね。
この橋、ヨーロッパ内のカラトラバ設計の端の中で最も高さがあるという、微妙なところが自慢ですらしいです。

旧市街地は、パンクラツィオ丘の斜面をぐるっと囲むように作られていて、丘の頂上にお城があります。(見学できます)

ブセント川とクラーティ川の合流地点に橋が架かっていて、この橋が旧市街地と新市街地を結んでいます。
そしてこの橋からお城まで一気に登っていく道がメインストリート。この道しかないので迷う要素がないつくり。

このメインストリート沿いに昔ながらの工房が並んでおり、まぁ中世の雰囲気はたっぷりでございますが、若干治安がよろしくない場所もあるので不用意な散策はご注意を。

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旧市街地みどころ

旧市街地のメインストリートの登坂に飽きてきたころ(笑)に、コセンツァ市で最も古いバーが登場。カッフェ・レンツェッリ(Caffè Renzelli)といって1803年創業です。
店内の内装も古風で素敵。開業当時のテーブルとかがあるので、ぜひこちらで一休みを。
ついでにコセンツァ市の郷土菓子Valchiglie(ヴァルキリエ)なども試食してみてください。

旧市街地内にはドゥオーモや歴史的な建築物や、博物館・美術館がずらりとあります。
写真はコセンツァ市の守護聖人。何度も地震の被害にあったので、とても古い建物ではないのですが、それでも昔からカラブリア州北域の文化・政治の中心として栄えた街ならではの見所があります。

それぞれそんなに大きくないので、ゆっくり巡っても1日あれば十分かなといったところ。

コセンツァはナポリ王宮文化の影響を非常に受け、当時ヨーロッパ最先端のアカデミーであったナポリアカデミー設立に尽力した学者を多数輩出しました。
教育に対しても非常にリベラルで、南イタリアのナポリ文化圏では学術・政治の街としてそこそこ重要な位置を占めてきました、そんな街の旧市街地です。

Cosenza Vecchia/コセンツァ市旧市街(

交通:ラメッツィアテルメ空港/駅から車で40分ぐらい。空港発のバス便もあり。電車はパオラ(Paola)乗り換えもしくはコセンツァ直通電車利用

ご注意:治安の悪い場所もあるので、夜の一人歩きや人気の無い路地などには入らないなど、一般的な注意が必要です。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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