Gerace/カラブリア州東海岸の首都的重要度を誇った要塞都市ジェラーチェ

イタリアの美しい村にも選出されているジェラーチェ(Gerace)。
カラブリア州東側でかつての大司教首座を持ち、イタリアの最も美しい村(I borghi più belli d’Iltaia)にも選出されています。ビザンツの時代からカラブリア州東海岸側の大変重要な街で、もちろん要塞都市。

政治・宗教両面でカラブリア州東側の首都的な位置に君臨しました。

目次

ジェラーチェはこんなところ

当然、ノルマン王朝時代の城跡もあります。
ジェラーチェの街は、最も高い場所に公営の駐車場が作られており、ここに駐車して街を下りるように見学するとロスが少なく見て回れます。そして、この駐車場の崖向こうがこの城址です。
かつて跳ね橋がかかっていた土台が崩れ、現在は入場も見学もできません。

公営駐車場から眺める海岸線は絶景で、写真ではとてもお伝えしきれない物があります。
かつてはここから海上交通を監視していました。そして適時内陸側との通信を行っていた場所です。そんな要衝としての機能を持っていた過去がしっくりくる、そんな場所です。

城壁にぐるっとかこまれた小さな村なので、1時間もあれば全域を見て回れます。街をぐっと下ると見えてくるのが「太陽の門」。まずはここを目指しましょう。
どこもこんなに狭い道だけれど、車や小さなトラックも通りますんでお気をつけて。

駐車場から歩き出してすぐにDuomoに到着します。
堂々たる威容のDuomoはビザンツ様式。
内部は有料で見学できます。宝物庫も必見なのでゆっくり見学してください。

見学後はさらに下りましょう。

見えてきた太陽の門の向こうはイオニア海。
崖の上の交通の要衝ジェラーチェは、ビザンツ以前からイオニア海側一体の文化の中心でした。かつての貴族の館がたくさんあり落ち着いた良い雰囲気の村です。

ノルマン朝時代のお城跡が一番高い場所で、そこから海に向かって緩やかに下った丘の上に作られた村なので、まぁ迷う事はありません。まずはずっと下りて、今度は登って帰ればいいだけ、ですからね。


「太陽の門」に到着。
ジェラーチェは朝日が昇るイオニア海に向かって作られているので、この門に一番に日が当たるわけです。ゆえに「太陽の門」。なるほどー

日が昇る海なので、一泊して朝日を拝む旅程もおすすめです。
晴天率は夏場ほど高く、冬場は曇天の日が多め。

ワタクシの足が失礼しておりますが、村内には族の館を改修したグルメな宿もありまして、真冬のローシーズン以外はひっじょーにお勧めです。

大変歴史のある村なので、Duomo以外にも教会遺跡がたくさんあります。
規模こそ小さめですが、1日ゆっくり滞在してあちこち見学するのがお勧めです。

暑い日だったら絶対おススメしたいのが、アーモンドのグラニータ。
カラブリア州はアーモンドの生産も盛んで、自家製のアーモンドでグラニータを作ります。やっぱり食べ物は地産地消が一番♡

宿泊施設も比較的多い街なので、特に観光シーズンはゆったり滞在がおすすめです。

ジェラーチェへの行き方

ジェラーチェまでは、車を利用することが一般的です。
電車利用の場合はLocriが最寄。ここからバスが出ています。

ジェラーチェへの道は地盤の関係で地崩れしていることが多く、場合によっては大きな迂回が必要なことも。最新の情報を獲得してください。


この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

目次