Diamante/唐辛子フェスタの街ディアマンテ。Peperoncino Festivalに行きたい人向け便利情報など

カラブリア州コセンツァ県、ティレニア海側の街ディアマンテ(Diamante)。ダイヤモンドの名前をもつ海沿いの街は、唐辛子フェスの街としても知られています。

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ムラーレス(壁画)の街

比較的歴史の浅いディアマンテ市は海に面して作られた街。レストランや観光スポット的なものは、すべて海沿いに固まっています。
そして旧市街地は、ムラーレス(壁画)でも知られています。旧市街地のあちこちの壁が様々な壁画で飾られているので、小さな路地などに入ってみると楽しいかも。夜間でなければ、一人歩きも安心です。

街自体は大きくないので、さっと散策する程度なら1時間もあれば十分です。

砂浜のビーチ

ディアマンテ界隈はティレニア海沿いでは珍しい、黄金色の砂浜ビーチでも有名。
コセンツァ民のセカンドハウスも多く、特に夏にぎわいます。

なお、ディアマンテ市周辺は写真のような小石のビーチ。海に入っても砂が邪魔にならず快適です。

唐辛子フェス(Peperoncino Festival)


毎年9月の第2週の週末にかけて開催されているのが唐辛子フェスタこと「フェスタ ディ ペペロンチーノ(Peperoncino Festival)」。カラブリア州特産でもある唐辛子が主役です。公式サイトはこちら(

週末にかけておよそ3日~5日間開催されるこのフェスは1992年から毎年続けて開催されていて、観光客を呼び込む名目でのお祭りとしてはカラブリア州で「結構ガンバッテるね」と評判のイベント。ちなみに毎年百万人規模のお客さんで盛り上がります。

なんてったって百万人規模ですから。村への車の侵入は一切禁止され、隣村などに駐車してバスや歩きで村中がイベント会場と化したディアマンテを目指します。

会場、というか村の中は大きく3つのゾーンに分かれ、海に沿った通りが一応メイン会場。そして、村の入り口を流れる川の両岸にもずらーっと屋台(?)が並びます。

メイン会場はどちらかと言うとぶらぶら歩きたい人向け。河原ゾーンには、有名処のレストランなどが出張ってきています。ご飯の時間にそれなりに美味な物をお探しだったら河原ゾーンがお勧めです。
フェス会場の場所などは毎年微妙に異なるので、公式サイトから勉強しておくとよいと思います。

一番楽しい夜の部は、だいたい19時半過ぎから。出店もこのぐらいから本格的に稼働します。

まだまだ海水浴シーズンなので、日没頃まで海にいて、シャワー浴びてから遊びに出て来る人たちのスケジュールに合わせた運営。さすが南イタリア。

カラブリア州産品のみでなく、近隣の州からも出店があります。屋台通りは試食コーナーもあったりで楽しいですよ。

屋台を出している方は必死にお仕事していても、お客さんが多すぎて注文をさばききれない事もあります。
異様に人の列ができてしまっている屋台もちらほら見かけました。また、座れる場所が圧倒的に少ないのは注意が必要かなぁと思います。

そういえば。このフェスにむけて、周辺のホテルは超高額になるらしいですよ。少し離れた場所からも公営バスがピストン輸送するので、公式サイトで輸送状況を確認してちょっと離れた村に宿泊するのも良いかもしれません。

出店のほとんどが唐辛子関連の製品を扱うお店。
意外と地元の名店、といわれる小さなお店も出店していました。

カラブリア州の屋台を巡るなら、小額紙幣と小銭はいっぱい用意して行きたいところ。
お釣りの準備は少ないので、小銭じゃらじゃらさせて遊びに行ってくださいね。

日が暮れるにしたがって、治安は少し悪くなります。
窃盗などは普通に発生するので、身の回り品には十分気を付けてください。

あまりに人が多いのでだいぶ足が遠のいていましたが、なんだか楽しい滞在でした。カラブリア州コセンツァ県内では、この唐辛子フェスが終わるといよいよ夏休みも終わりだなーといった雰囲気になる、夏の〆的なイベントです。

ディアマンテへの行き方

ティレニア海沿いは交通の便は比較的よく、鉄道・バスで容易に到達できます。
最寄りはDiamante駅。特急は停車しないので、州外から電車で入る場合はどこかの駅で乗り換えが必要です。

車を利用する場合は、国道線沿いなのでさらに楽。
ただし、唐辛子フェスの期間はとんでもない交通量&駐車場難民になるので、少し早めに到着するなど工夫が必要です。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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