カラブリア州コセンツァ県北部に、だいぶ前に放棄されたちょっと有名な修道院跡があります。廃墟なんていっぱいある州内で、この修道院跡がなぜ有名なのかと言うと・・

高速から思いっきり見えるから。廃墟の下にトンネルが作ってあるので、ナポリ~シチリア間を移動する人の目には絶対入るポジションで、旅行者はもれなく「あれは何!?」ってな訳ですね。
ナポリ方面から南下してくると、モルマンノ(Mormanno)の出口を過ぎてしばらく行った所で出現します。シチリアから北上すると、モラーノカラブロ(Morano Calabro)の出口を通過してすぐぐらいの場所です。
こちらの修道院跡(Ruderi Monastero agostiniano di Colloreto)、1800年代後半まで機能していたけれど、色々と政治的な理由で放棄されました。修道院が持っていた宗教的な物は近くのモラーノカラブロ村の教会などに移され、現在でも保管されています。

修道院跡への上り口にはアグリツーリズモが。(アグリについてはまた後日記事にしますね)
アグリの敷地内を通るので、レストランを利用しない場合は一声かけておくとGoodです。

一応トレッキングコースになっているけれど、分かれ道が多い上、道中に案内はほぼありません(笑
アグリの人が道を良く知っているので、登り始める前に教えてもらうのが吉。結構な坂道を登る場所もあります。運動靴やトレッキングシューズ推奨です。

1600年代にはすでに宗教的に非常に重要な位置にあった修道院だったけれど・・みごとに廃墟になっております。
建物の構造や石に詳しい方だと、絶対楽しい。
詳しくなくても、ポッリーノ国立公園のすそ野にそびえていた大規模な修道院跡に圧倒されることと思います。なんというか・・兵どもが夢の跡、っていう雰囲気。。

どこを切りとっても立派な廃墟っぷりで、なんというか。。廃墟好きな方は絶対行くべき。

修道院跡からも高速道路が見えます♪
近代技術を集結して作られた陸橋上の高速を、かつての建築物跡から眺める。。不思議な感覚にとらわれました。

静寂が満ちてる修道院跡。
日本から観光客が大挙して訪れる場所ではないけれど、カラブリア州の歴史に確かに足跡を残した人たちが生活していた場所です。