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カラブリア州特産・ベルガモット。世界唯一と言われる、州の宝の所以がこちら

カラブリア州の南端・レッジョカラブリア県のある地域で作られているのがベルガモットと言う名のかんきつ類。大きさは柚子くらいで、皮から取れる精油が古くから「世界唯一」「世界一」の名で取引されてきた、州が誇る農産物の一つです。

ベルガモット生産で有名な地域の市役所などには製油を取るために使われていた機材の展示もありまして。。まぁ、このあたりの地域経済を支えていた&現在も支えている、と言っても過言ではない農作物です。

日本ではコレステロール値を下げるとか、いろいろな健康面での効用が有名になっているようですが、そもそも「精油」が世界唯一の名を欲しいままにしていたんですよね。食用されるようになったのはつい最近のことなんです。

で。何が世界唯一なのか、というと、

カラブリア州産ベルガモットから取れるのは、香りを定着させる成分を持った香油

ということです。
つまり、カラブリア州産ベルガモットの香油をすこーし混ぜた香水は、香りがとてつもなく長持ち♪なんですね。
なので、古くから主におフランス方面から高額買い付けが行われてきました
地中海地域の他の国でもベルガモットの生産は行われているんですが、なぜかカラブリア州の・この地域産の・ベルガモットにしかこの成分が含まれていないんだそうです。テロワールってことでしょうか。


香水文化が発達したおフランス、特にパリの香油買い付け人がこぞってカラブリア州産ベルガモットの香油を大切にした理由がここにあります。

実は苦味があって(柚子と同じ!)、食用には向かないので・・かつては動物の飼料などになっていたんですが、最近になって「もったいないじゃん!?」とグラニータ(シャーベット)とかジャムや清涼飲料水などに加工されるようになりました。
ここに健康面でも色々良いことがあるみたいだよ!っていう発見も重なり、地元はイケイケ・ゴーゴーはカンジになっているんであります(笑
ベルガモットのシャーベット、甘すぎずほのかな苦味で大人向けの味で私は大好きです♡

そういえばこの辺り、グレカニコ(Grecanico)と言われる、もしかしたら古代ギリシャ時代までさかのぼれる方言を使う人たちの集落がある事でも有名な地域なんですよね。
偉大なり、地中海地域。を実感できる場所で、最近少~し訪問リクエストも増えている場所。ツウな方におすすめです。

ところで。このベルガモットさま。
カラブリア州全体でありがたがっているようなイメージがありますが、この認識は非常に間違ってます。ベルガモット万歳!なのは州の南端・レッジョカラブリア県のごくごく一部でのお話しなんですよ(苦笑
実は・・・私の住む北部コセンツァ県ではそもそもベルガモットのグラニータすら見かけませんw 
コセンツァ人は下手すると「え。カラブリアでベルガモット作ってたっけ?」とか言い出しかねないw
なぜなら、コセンツァ県にはベルガモットにも負けない「高額取引かんきつ類」や「ここのが世界最高品質!?」っていう農作物が存在するから!

地味に美味しい物やなにやらスゴイぞ、というものには事欠かないカラブリアでございまして、そこいらへんはご案内時にうるさいぐらいに宣伝しているんですが。。そろそろ日本方面からも気が付いてもらえたかしら。。という実感がじわって来ている、2019年7月でございます。

カラブリアに来たくなっちゃったぞ!という方は、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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