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2023夏休みの記録・バカンスはステルヴィオ国立公園内ソルダ(Solda)へ

少し早めの7月初旬に出発した2023年夏のバカンス。
行き先はステルヴィオ国立公園内のソルダ(Solda/Solden)という街でした。冬場の厳しさ、氷河がある事でも知られる地域です。

目次

ところで、ソルダってどこよ?

よほどアルプス好き、温泉好き、山好き、車好きでないとステルヴィオ国立公園というのは馴染みがない場所と名前かもしれません。
という訳で、ざっと地理のお勉強。

リヒテンシュタインのちょっと南、白い氷河の上の赤印。
だいたいあの辺りがステルヴィオ国立公園です。公園の名前の由来・ステルヴィオ峠はアルプス界隈第2位の高さ。確か2700m強だったと思います。
この界隈で最も有名なのは温泉の街・ボルミオでしょうか。峠を挟んでソルダの反対側ぐらいです。

ちなみに、カラブリア州コセンツァ市の我が家からはおよそ1300㎞の場所。
1300㎞。毎度バカが炸裂しております。

冬のバカンスに行く界隈もざっくりと同じ地域なので、まぁ我が家的には通常運転ですが、ホント遠いよねぇ。

東西に長いアルプス界隈で、ステルヴィオ国立公園は赤印のあたり。
ボルツァーノから左側(ミラノ寄り)に入って、これまた温泉の街・メラーノのさらに奥ですね。地図上の色でもわかるように、氷河で有名な一帯です。

ソルダの街は、ステルヴィオ国立公園内の標高およそ1800m~1900m付近に位置しています。
ソルダまでの道はリンゴの生産でも有名な地域なので、超有名リンゴメーカーの畑の間を通るのどかな街道を通過しました。バイカーにも人気のエリアみたいですよ。

ソルダ界隈のトレッキングコース

ソルダ界隈のトレッキングコースは、初級者向けコースが大変少ない印象。標高の高い所なので、専門の道具を使い、氷河や岸壁にアタックする人も多くみられたのが印象的でした。

アルプス界隈の他地域では乳母車を押していてもOKなトレッキングコースも多いけれど、ソルダ界隈に限って言えばそんなことは無さそう。所要時間が3時間から5時間程度の初級~中級向けコースでも、意外と傾斜の厳しい場所があったり、足場の悪い場所があったりで、それなりにしっかりとした装備がないと大変なコースばかりです。

小学生程度の年齢ではちょっと辛いかな、というコースも多かったので、トレッキング自体に慣れていないゾという方は、滞在先として向いているかどうかよく吟味が必要と思います。

ドロミティ界隈に比べると、コース案内が少し不親切な所もありました。
コース内に出た水で小川を渡らないと行けなかったり、橋が水没していたり。地図に記載のある方角と若干異なるルートもあったりで、最初の数日はちょっと戸惑う事もあったけれど、カラブリア州のコースに比べれば…まぁ何倍もマシかな(笑

7月はまだ人も少なく、トレッキングコース上の観光名所的な所でも人はまばら。鎖場や狭い道でも渋滞することも無かったし、ホント良い時期に行けたな…と思います。

ソルダ界隈の夏のシーズン開始は遅く、なんと7月初旬から始まります。この為、ロープウェーやゴンドラなどは7月中旬までメンテナンスしていることも。本年は、標高3000mまで登るソルダのメインともいえるロープウェーが7月14日までメンテナンス中でした。7月上旬に滞在するなら、色々と要確認です。

どのコース上でも、動物がたくさんいたのも印象的です。
地元観光協会から賄賂でも出ていそうな、犬に全く動じない牛さん(笑)はもちろんのこと、とにかく野生動物と多く出会います。特にマーモット(アルプスマーモット)やリスの家族などにはあちこちで出会いました。

ドロミティ界隈は人が多過ぎちゃってマーモットはなかなか見かけないのだけれど、ソルダ界隈はマーモットを見ないコースが無いぐらいいっぱいいて、ホントびっくりです。
そんなに人が来ないのかな…

なお、コース近くできゅー!!とかキー!!とか、一瞬、鷹か猛禽類が鳴いているのかな?という大きな警戒音を出すのがマーモットです。声がしたら、必ず近くの岩場からこちらを観察している見張り役がいるので探してみてね。結構大きくて驚きます。

ソルダ界隈のトレッキングコースは、全体的にとても水が豊富だなという印象です。
この水量のお陰で、連日美しい滝や、前日の雨で防爆になっている名所などを楽しめたのもとても良かったです。

そういえば。基本的に、夏のアルプス界隈は雨のシーズンですね。
我々がソルダに滞在していた間、1日(24時間)綺麗に晴れていたって言う日は少なくて、早朝だけ雨、夕方遅くに雷雨、といった天気の日が多かったです。

この為、どのコースでも雪解け水と雨水がコース上に出ていることが多くて、登山靴を履いてない人はとても大変そうにしていました。(っていうか、運動靴で登ってしまい下りられなくなって救助要請している人も見かけたので…装備はしっかりとね。

なお、ケーブルカーにお昼休みがあるのが衝撃的でした(笑

トレッキング時の基本装備

7月の気温は、ソルダの街中で最低気温8℃前後、最高気温23℃前後でした。標高が上がれば上がるほど気温が下がるのはご承知の通り。比較的、風も通るコースが多かったです。

前情報でも、山の方では15℃前後と聞いていたので寒いのかな…と思っていたら、とても日差しが強くて日中は半そででOKでした! それでも木陰に入ったり、風が強くなると長そでは必須になるので、脱ぎ着のしやすい格好が基本です。

お天気の傾向とすると、雨が多め。1日降り続ける事は無くても、早朝だけ、夜中だけざーっと降る日も多かったように思います。この為、コース上は比較的滑りやすいコンディション。岩場も多く、水が出ている所も多かったです。

という訳で。
ソルダ界隈の、標高2500m~3000m程度の場所をうろうろする程度であれば、夏用~秋用のズボンに上半身は重ね着でOKだと思います。具体的には、

上半身
・アンダー:吸汗性に優れた素材の半そで
・ミドル:羽織物の長そで(フリースは使いましたが、ダウンは必要ありませんでした。)
・アウター:軽めのジャンパーやジャケット(防風・防水機能のある物)

下半身
・トレッキング用もしくは登山用長ズボン(冬用ズボンは必要ありません。半ズボンにもなるタイプだとさらに便利)
・トレッキング用など厚手の靴下

その他
・帽子
・必要であればサングラス
・日焼け止めはばっちりと
・トレッキングシューズか夏用登山靴
・トレッキングポールなど補助具(高所に行かなかった我々は、ノルディックウォーキング用ポールを多く使いました)
・トレッキング用手袋があると便利なコースもありました

リュックの中には
・十分な量の飲み水
・行動食として甘味があるといいですよね
・救急キット
・必要であれば着替え
・必要に応じて、登山用具

こんなカンジかな、と思います。
※コースの地図などは、宿でもらえます。

コース途中に給水できるスポットが非常に少ないな、というのもソルダ界隈のトレッキングコースの特徴です。山小屋までの距離が結構あるコースも多いので、飲料水は十分な量を持って行きませぅ

宿泊先はMezza Pensione(ハーフボード)がお勧め

観光の街・ソルダには、ホテルからアパートまで様々な宿がありまして、今回我々はホテルに滞在。
滞在中は、午前中からランチを挟んでトレッキング、夕方には宿に戻りホテル内Spaのサウナやプールでゆっくり体をほぐす…というスケジュールで過ごしました。

お食事は、イタリアのバカンスでは一般的な2食付き(Mezza Penscioneと言います)にして、上げ膳据え膳の毎日。これが最高過ぎた。もうカラブリア帰りたくない…と思うぐらい最高でした。また行きたい。

ソルダ界隈のホテル、お食事が好評な宿が多いんですよ。我々が宿泊したところのお食事もとても良くて、お食事の為にまたこのホテルでいいかな、と思うぐらいです。

イタリア各地が酷暑のニュースに湧いていた頃でも、ソルダでは最高気温23℃位の毎日。朝晩は長そで・上着が必要な陽気だったのも最高でした。
ホテルの方によると、どんなに暑くても25℃を超えたことが無いんだとか。その分、冬の厳しさが想像できるけれど…ホント、真夏に来るのはいい場所ねぇ…

ソルダの街自体はとてもつも無く小さいのですが、素敵なレストランや登山道具を扱う専門店もいくつかあり、散策も楽しかったです。

という訳で、7月下旬までゆっくり滞在したソルダですが、すっかり大好きになりました。
ドロミティ界隈に比べてずっと人が少ないのも良かったし、ご飯も美味しいし。
また来れたらいいなぁと思います。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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