Museo Diocesano e del Codex di Rossano/ロッサーノ市でコーデックス(聖書写本)を保管・展示する司教区博物館

大変貴重なビザンツ時代の聖書写本(福音書)、Codex。
コーデックスは欧州各地に現存しますが、カラブリア州ロッサーノ市に残るCodex(Il Codex Purpureus Rossanensis/ロッサーノの「紫色の」写本)は、質・量ともに世界最大規模。保存状態も大変よいこのコーデックスを保存・展示するのがロッサーノ市旧市街地の中心部にあるMuseo Diocesano e del Codex di Rossano(ロッサーノ司教区博物館)です。

目次

Museo Diocesano e del Codex di Rossano(ロッサーノ司教区博物館)への行き方

ロッサーノ市旧市街地内の大聖堂の近くです。
所在地直前になると道案内が出現しますが、グーグルマップを利用すれば問題なく到着できます。
なお公共交通機関を使って到達するのは大変困難な場所にある為、レンタカーを使うのがおすすめ。旧市街地内、びっくりするようなヘアピンカーブがありますが、超大型車でない限りは問題なく通行できます。
物陰から年配の方が(車を気にしないタイプの動き方で)ゆっくり出てくることもあるので、十分注意して運転しましょう。

Museo Diocesano e del Codex di Rossano(ロッサーノ司教区博物館)館内の様子

博物館建物は、大聖堂裏の修道院施設。
入り口で入場料を払ってから入館します。
まずは正面奥の扉から入りましょう。

Codex以外の展示物を鑑賞してから、いよいよCodexとご対面します。
180枚強残るCodexのうち、鑑賞できるのは見開き1ページ分。(上の写真はCodexではない展示物です)

Codex鑑賞の際には係員が必ず同席します。
係員は発見された際の逸話、Codexそのものの価値や歴史背景についてはもちろん、その他のCodexの世界的な分布の様子からわかることなどなどを解説してくれます。質問も大歓迎なので、どんどん質問しましょう!(英語はちょっと苦手という係員が多いです)

なお「展示されているページを変更する日」という日も存在します。
大司教が講話とともに新たに展示するページを決定するちょっと宗教行事的なもので、およそ年に3回開催されています。

大聖堂(cattedrale di Maria Santissima Achiropita

時間があったら内部を見学したいのが、博物館のお隣の大聖堂。
実はこの内部にもビザンツ時代の遺物がひっそり眠っています。

それが、建物中心の柱に残る漆喰画。
こちらも大変貴重な、そして保存状況が大変良いものです。とても小さな聖母とキリスト像ですが、ビザンツ文化好きなら必見。

教会には誰でも入ることができますが、信仰の場にふさわしい恰好で、ミサなどが開催されていない時間にそっと入って見学するようにしてくださいね。

Museo Diocesano e del Codex
基本的に月曜休み。(8月は無休で開館)
元日、8月15日、クリスマスもお休み。
開館時間には夏時間と冬時間があるので、訪問前に必ず確認してください。営業時間内であれば、電話での問い合わせにも丁寧に対応してくれます。


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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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