カラブリア州の春の味覚を先取り。Lampascione

週末我が家にご飯に来た仲良し農家さんが持って来てくれたのが、カラブリア州の初春の味覚・ランパッショーネ(Lampascione)。しかも採れたて。ムスカリに似た花を咲かせる球根植物で、芽が出る前の球根部分を頂きます。

私の住むカラブリア州北部では3月~4月にかけて出回るけれど、仲良しな農家さんは超温暖な中西部の海沿い在で、気候条件さえ整えば2月でも採れるんだそう。小雪が舞ったら親がびっくりして全校休校にさせちゃう土地柄だけありますな・・・w

こーんなに小さい球根は、ほぼカンで掘り当てます。春の内に花が咲いていたところを覚えておいて、翌年収穫するカンジらしいんですが・・・とにかく深い場所にあるのと、球根に傷をつけるとあっという間に劣化するので、掘る作業自体が大変なんですよ!

しかもざっと土を落として持って来てくれて・・・本当に感謝です♡

で、鮮度が命のランパッショーネ、さっそく調理して食卓に追加することにしました。

素揚げしたりもするけれど、今回は王道のじゃがいもと合わせた副菜にします。

メイン料理に仔ヤギ肉を準備していたのでちょうどよかった♡

玉あねぎの要領で皮を剥き、お尻の部分に十字に切れ込みを入れて下準備完了。あっという間に酸化してこんな色になっちゃいます。

ランパッショーネの調理は時間との勝負・・。(酢水やレモン水に漬けると酸化を抑えられるけれど、風味がぐっと悪くなります)

すっごく苦いのが特徴のランパッショーネも、火を通すと甘味が出ます。で、ジャガイモとの相性が抜群♡

これだけでがつがつ食べられちゃう、危険な一品。。。前菜・副菜として使われることが多く、コゼンツァの郷土料理では必ずじゃがいもと合わせて使います。最近は素揚げしたりもするし、もう少し大きいものが出回り始めたら天ぷらでも美味♡

コゼンツァでも3月ごろから収穫が始まり、4月下旬頃まで楽しめる旬の味覚です♪

 

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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