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カラブリア州を旅するのに最適な月とは。カラブリア州の季節考

「カラブリア州に行ってみたいけれど、どの季節がよいですか」という質問、良くいただきます。
このブログを読んでいただいてくださっている方の中には「カラブリアは南イタリアの州だし生みに囲まれているけれど実は冬って相当寒いみたい?」と思われている方もいらっしゃるでしょう。

え。南イタリアの冬なんて常春でしょ?と思われる方はこちらをどうぞ

夏は夏で暑そうだし、いつ行ったら楽しく旅が出来るのかなーというのは旅行計画者の永遠のテーマ。
それでは今回は、冬・春・夏・秋と季節ごとに州の様子をご紹介しつつ旅に最適なシーズンを探ってみたいと思います!

目次

冬季(12月~3月):山間部の冬は相当寒くなる。一方海沿いは…

カラブリア州内の山間部にはスキー場があるぐらいなので、標高が高い所はそれなりに寒くなります。
それでも一応南イタリアなので、山間部の寒さは最低気温-10℃以下というのは珍しいかな、ぐらいの寒さ。コセンツァ市やカタンツァーロ市など中部以北の都市では、最低気温が0℃まで下がる事は大変稀。南のレッジョカラブリア市はもっと温暖です。

ただし、標高2200m超級の州内最高峰があるポッリーノ山系の森林限界より上は最早ツンドラ気候かな?という厳い気候帯ですが、冬季に州北部の山岳部に行く方は超レアなので今回は省略します。(冬季トレッキングもアレンジして同行しましたけれど、そのお話はまた後日。)

一方、海岸線沿いや州の中央以南各地は、標高が低くなればなるほど常春陽気。
地中海性気候の恩恵を受け、真冬でも黄色い可憐な花畑を見ることが出来るほど暖かいです。
ポカポカ陽気の日だと、2月でも18℃ぐらいになる地域もあるので、寒さが嫌い!でも冬にしか行けない!という場合は、山間部を除いた旅程にするとよいかもしれませんね。

イタリアのクリスマスシーズンは12月初旬から1月初旬まで。
この時期特有の雰囲気やお料理を楽しむなら、クリスマス当日前後を除いた、クリスマス前の1週間ぐらいがレストランやお店がしっかり営業していて楽しいです。

なお、カラブリア州で寒さが緩みだすのは3月上旬。
山間部も通常は4月にはうっすらと若葉が生えそろいますが、昨年の様に4月になってから積雪…という年も稀にあります。

冬季はレストランや博物館・美術館、その他の施設などが休業していたり、時短営業になっている事が多いです。
特に観光客向け施設は4月ごろの復活祭までお休みしていることが多いので、冬季旅行を計画する際は訪問先の営業時間等も必ずチェックしましょう。

春期(4月~6月):一般に、最もお勧めの季節

最も旅がしやすいシーズンと言われるのが、4月と5月です。これ、イタリア中に当てはまりますね。
暑すぎず、太陽が出ている時間がとても長く、晴天率が大変高くなります。

4月といえば山間部ではやっと陽春が訪れるころで、野の花が咲き乱れていてとても良い時期です。
5月以降は、州内山間部が最も観光客でにぎわう時期です。

4月の海岸部は連日少し焼ける様な日差し。でもまだ暑くない、散策しやすい気温の日が続き、ピクニックなど日中野外でご飯を食べる事も容易になります。
5月になるとちょうど春と夏の間の過ごしやすい気候が続き、かといってまだ海に入るのは早いかな、といった気温。日差しが強くなるものの、街歩きの苦になる様な暑さはまだありません。
一方6月になると、え。今日暑すぎない?という日も出てきます。

春は比較的晴天が続き、日本の梅雨の様な長雨もありません。
ただし夜はぐっと冷え込むので、一日中の寒暖差はおよそ10℃ぐらいだと思って準備できていれば正解です。

人の少ない海水浴場を狙うなら、6月中旬以降7月中旬ごろまでが狙い目です。
なお夏野菜などが美味しくなるのは、6月になってから。

夏期(6月下旬~9月):暑い。ひたすら暑い。

夏休みの関係で最も観光客が増える時期です。
そして、暑い!!
山間部を除き、日中の行動は控えた方が良い暑さの日も増えるので、街歩きなどをガッツリと入れた旅程は危険です。暑い日は靴の裏が溶けますんでね。気を付けてね。

日中(といっても朝10時以降日没ぐらいまで)とても暑くなるので、外を歩く地元民の姿もぐっと減ります。地域の人とコミュニケーションしてみたい場合も、真夏の旅は避けた方が良さそう。
また、車の量が増えるので、渋滞、駐車困難など様々な問題が発生する時期でもあります。

一方で、街々のお祭りが最も多い時期が夏。
あちこちで、主に伝統食材をメインテーマにしたお祭りが開催され、お祭り好きには楽しい季節。

山間部では、高原地帯の様な気候を楽しめるとあって、避暑の人たちが大勢訪れます。
標高1300m地点でおおよそ最高気温は23℃~25℃。日陰に入ると20℃以下の事もあるので、都市部にも行く、山間部にも行くという旅の場合は、防風のできる長そでの上着携帯が必須です。

イタリアは意外と緯度が高いので、残暑はあまり厳しくありません。
それでもカラブリア州の南の方は、9月になっても強烈な日差しのお陰でかなり暑くなります。なお、海水浴のシーズンは州の北部でだいたい9月中旬ぐらいまで。南部でも9月下旬ぐらいまでが普通です。

秋期(9月下旬~11月):天候不順の日が増える時期

日本の梅雨のようなしとしと雨は無いですが、カラブリア州内の天候が最も不順になるのが、秋期です。ま、季節の変わり目ってやつですね。

全く余談ですが、カラブリア州の夏休みは9月初旬に終わります。その後増えるのが交通機関系のストライキ。
しかも、金曜日(笑
三連休になるもんね。夏休み明けってダルいよね。わかる(笑

旅行者は「金曜移動はちょっとリスクあり」と気にかけておくと良いかもしれませんね。別の日にストライキしている事もありますんで、南イタリアを旅する際に移動スケジュールがぎっちぎちはダメですよ。

秋はポルチーニを始め美味しい物がいっぱいのシーズンで、主に「食べる事」に主眼のある旅は晩夏から晩秋にかけてがお勧めです。気温も暑すぎず寒すぎずですが、寒暖の差が激しくなるので体温調節のしやすい服装は必須。

特に都市部と山間部の気温差がエグい(20℃以上)こともあるので、あちこち巡る場合は服装に注意が必要です。

9月の暑い日はまだまだ夏の様に暑く、最高気温が30℃前後になる日もある一方、寒気が流れ込んだ日などは最高気温が20℃に届かない事もあります。イタリアでは「玉ねぎの様な服装」というけれど、脱ぎ着のしやすい、重ね着状態の服装コーデが必要な季節。

10月、11月は「秋」特有の涼しさと、雨でなければ日中の日差しが気持ち良いので、春同様、訪問者が増える時期でもあります。気候が良いので、キャンピングカーで旅している人たちも増える時期。

10月以降の山間部は、標高にもよりますがそれなりに寒いです。カラブリアの山は最高峰でも標高2200m超級、一般に旅行者で賑わう界隈は標高1000m~1500m地点です。山岳部を訪問する場合は、日本の同じくらい標高の山の秋トレッキングの服装を参考にして下さい。

夏期同様、食材をテーマにしたお祭りが開催されるのが秋です。栗、イノシシ肉、ポルチーニ。ワインに関するイベントも増えるので、旅程を作る際には要チェックですね。
あ。11月下旬からの、街中がクリスマスに向けてウキウキとした雰囲気も楽しいですよ

まとめます!

カラブリア州で何をしたいかにもよるのですが、

  • ご飯が美味しいのは晩春から秋
  • 天候が不順がちなのは秋
  • ストライキが増えるのは秋
  • 野外行動に制限が出るのは夏
  • イベントが多く開催されるのは夏
  • 人が多くなるのは夏
  • レストラン等が休業しがちなのは冬

以上、旅程を作る際の参考にされてください。
La Terra del Soleでは、旅程作成だけのご依頼も承っています。
ご質問などは、ブログ右上の「お問い合わせ」よりお気軽にどうぞ

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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