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プーリア州2泊3日。バーリ・ロコロトンド・ターラント周辺を巡るゆっくり旅。おすすめアパートとレストラン

カラブリア州からプーリア州のバーリ周辺へ2泊3日の小旅行へ出かけてきました。
その際の旅程やお勧めのアパート(犬OK)、レストランの情報です。

旅程は以下の通り


1日目:バーリ(Bari)でのお昼ご飯目指してカラブリア州を出発。バーリ泊
2日目:ポリニャーノ・ア・マーレ(Polignano a mare)で散策&お昼ご飯、エニャツィア(Egnazia)遺跡訪問、ロコロトンド(Locorotondo)泊
3日目:ターラント(Taranto)でお昼ご飯&散策してからカラブリア州へ帰還。

なお、移動方法は車。バーリは再々々々訪ぐらい。
宿とレストラン情報は最後にまとめます。南イタリア旅行計画のご参考にどうぞ

目次

位置関係図

訪問地のざっくりした位置関係はこちら。
イタリア半島のかかと部分のプーリア州。そのかかとの付け根あたり(?)を巡ります。
南の方からバーリへどーんと入って、2泊3日でゆっくり巡るコースです。

1日目:カラブリア→バーリ/バーリ泊

カラブリア州コセンツァからバーリ市までは、車で約3時間。
相変わらず美しい街。到着後早速お昼を軽く食べて、旧市街地をぶらぶら歩き、16時ごろ宿(アパート)にチェックイン。
宿で一休みしてからお散歩に繰り出し、晩御飯は21時前~のスケジュールでした。

2日目:バーリ→ポリニャーノアマーレ→エニャツィ/ロコロトンド泊

2日目は、そういえば行ったことが無かった超有名観光地ポリニャーノ・ア・マーレ(Polignano a mare)へ。
バーリからは車で30分ぐらい海沿いを南下します。
乱暴な運転をする車の交通量がそこそこあるので、運転に注意が必要な道が多かった印象です。

ポリニャーノでは駐車スペースを探すのに少し難儀しましたが、街中を歩き始めると白くかわいい街並み、旧市街地のとても小さなエリアにぎゅっとレストランが固まっていて、歩きやすい印象。

ぶらぶら歩きをしながら見かけた、メインストリート(?)の小さ目ピンツァ屋さんで早めのランチ休憩をしました

後のエスプレッソに立ち寄ったバーが、地元のアル中さんたちが奥からこちらをのぞき込んでくる素晴らしく良いバーで。こーいう怪しげな雰囲気なバーの、さらにこーいうバーマンが立つバーのエスプレッソに外れは無いけど、ここも大当たり。

バーマンのバレーゼ(バーリ地域の訛り)がまーーーったくわからないのも旅情。とても良い♡
バレーゼなら少しわかる夫に言わせると、純粋なバレーゼじゃなかったらしい。純粋なバレーゼか。難しいな。 

でその後、本日のメインイベント、エニャツィア(Egnazia)遺跡へ。
こちらもポリニャーノ・ア・マーレから車で30分位なんですが、途中、道路標識が全くないので、グーグルがなかったら到着できなかったですわね。改善してほしいです。

路標識も満足に無いくせに(←失礼)、世界に3つしかない例の指輪の現物展示や、水晶のアレ(←知ってる人は知ってるやつ)など、とても素晴らしい展示内容。地下の展示は大人も子供も楽しめます。

館外の遺構も大変保存状態が良く、エトルリア文化あたりからのプーリア史に興味ある方はぜひ。
ハイテクな券売機が設置されており、大人€6でした。

Museo Archeologico Nazionale Egnazia
Fasano近くの海沿いの農道周辺。
グーグルさんにお願いすれば…まぁ到達できるはず。
展示内容的にも、滞在時間は最低2時間は見ておきたいですね。
お客さんが全くいなかったので、特別に犬も入場させてもらえましたが、基本的に犬はNGだそうです。

さて。このエニャツィア博物館からロコロトンドまでは、車で40分ほど。
途中、農地の中に建つトゥルッリやトゥルッリやトゥルッリの間を抜けます。アルベロベッロも良いけれど、現役で使われているボロいトゥルッリも味があって良いもんよ…

ロコロトンドは真っ白で可愛くてとにかく小さく清潔な街。
まだハイシーズンではないからか、旧市街地入口の大きな駐車場に問題なく駐車できました。
で、アパートにチェックイン後、夕方~日没の旧市街地を散策しました。

とても小さな街なので、2時間もぶらぶら歩きすれば大抵の教会や路地は見れてしまうカンジでしたが、夏場は19時からがミサの時間なので、それだけは注意したいですね。

街の外壁に沿って道路がぐるっと作られているのですが、その道路下のブドウ畑でアペリティーボできるサービスを提供しているワイナリーもありました。

さぁ観光客たちよ、ここで飲め! なあざとい商売。ありがとうございます。
でも飲んでる人たち、とても楽しそうだったのよね。日没ぐらいの時間帯は、お隣の街まで伸びる夕日がとても綺麗な場所です。

3日目:ロコロトンド→ターラント→カラブリア

今回の旅の裏・メインイベントが、このターラント市訪問でした。
なお、ターラントには軍港もあります。我々が訪問した際もごっついのが停泊中でした!

普段、プーリア方面に行くのにターラントの脇は通り過ぎるのですが、鉄鋼大手の巨大プラントが郊外にあるターラントの印象って最悪で、遠くから見ると空気も淀んで見える。
カラブリア州の人間にしてみると、なんというか…「わざわざ行く必要ある?」って言う場所なんです。
でもさー。こんな機会でもないと一生訪問できなさそうじゃない?行ってみようよ!と説得し、訪問してみたわけですよ。

そしたら大正解でした。ターラントおススメ。

こちら、大変治安が悪いカンジの旧市街地。
途中、港側の道を通過したけれど、大変ラフでタフでやっばい風貌の人たちしかうろうろしておらず、これは本気でヤバイ街なのでは無いか…と思ったけれど、こちらも屈強なカラブリア男が2名もいるので旧市街地に突入してみました。

で、後から考えてみると、旧市街地の後ろ側から突入しちゃったんですよ、我々。
アラゴン城の方から入ればDuomoまでも真っすぐ一本道だし、一応この道沿いは観光客慣れした人たちしかいない場所なので、治安的にも大丈夫そうです。(夜間はさすがにダメそうな雰囲気でしたけれど)

Duomoまでの一本道以外の場所は、崩れ落ちそうだったり、大変ヤバい暗がりがあったりと、風情のある旧市街地でした。ぶらぶら歩きはお勧めできませんが、旧市街地を訪問したら素晴らしいパイプオルガンのあるDuomoは必見よ。

アラゴン城は一応軍の施設なので、見学は要予約です。
訪問した土曜はなんと休館日だった軍関係の展示がある博物館も見学したいし、アラゴン城内見学と合わせてターラント再訪時の宿題ができました。

鉄鋼某社のお陰でイメージ最悪だったターラントの新市街地。
イメージとは裏腹に、文明的な海辺のお洒落な街で、もーびっくりですよ(←失礼

そして、ターラントは海が綺麗。想像以上に綺麗。
ターラント湾はムール貝の特産地でもあり、沖に沢山の生簀があったから…ムール貝が頑張ってお掃除しているのかしらね、などと思ったり。(イタリアでは、ムール貝は水の汚い場所で良く育つと言われてまして)

で、ランチにはこのムール貝を頂くわけですけれども、4月以降は旬を外れるので、貝のサイズが大分小さくなります。それでも立派なムール貝が出てきて、流石!! さすがプーリア!!

いっぱいのお腹を抱えて新市街地をふらりと散策後、プラプラ歩きながら旧市街地を通過して車まで戻り、これにて小旅行終了。夏のバカンスまでの充電、完了です。

滞在したお宿

バーリ:Apulian Home192
ドキドキの籠エレベーターが楽しい、新しいアパート。
アパート建物内に犬を飼っている人が多めなのかな。お散歩の時間帯に犬の気配がしました。

鍵の受け渡しをスムーズにしたかったので、到着20分前に指定連絡先に電話したので、待ち時間0で入室出来ました。
ベットマットは硬くてゆっくり休めたし、お部屋の採光も十分。キッチン・バスルームもとても綺麗でアメニティも充実。朝食付では無かったけれど、タラッリやクッキー、朝食となるお菓子やコーヒーなどの準備がありました。

建物から出てすぐの所にフォルノ(パン屋さん)があったり、長期滞在にも便利そうです。
細々したところに気を配って改装をした雰囲気。また使いたい。

ロコロトンド:Albergo diffuso Sotto le Cummerse
デラックスとスタンダードを予約。(デラックス2室の空室が無かった)
受け付けは、旧市街地入口の建物のオフィスで。そこからお部屋のある建物まで数分歩きます。旧市街地に登る階段もあるし、宿のサイトにもあるように、車いす対応ではないので注意。
今回、デラックスのお部屋は狭く急な階段を昇った3階部分で、眺めは最高ながら…滞在する際には持ち込む荷物の重量などにも注意したいですね。

スタンダードのお部屋はなんと道路(歩行者用道路)に面した地上階! 地上階なので採光も悪く、声が反響する洞窟みたいです。どこかのトゥルッリを改装したホテルもこんなカンジだったような気が。これはこれで楽しいけどね。
ハイシーズンは外の声が煩そうなんだけど、どうなんでしょうか。

アパート滞在だけれど朝ごはん付き。朝ごはんは提携先のバーで頂くのだけど、これがまた可愛らしいバーでして。ドルチェの類も美味でした。

スタッフもとても親切で、英・仏・独・西語ぐらいならできるそう。
チェックインの時間帯が独特なので注意してください。
スタッフさんが犬好きで、犬談義で盛り上がってしまった…

レストラン

今回の旅は「魚介類」がご飯のテーマ。
という訳で、訪問したレストランはこちらです。

バーリ
・La Tana del Polpo(
・Giampaolo(

ポリニャーノ・ア・マーレ
・Frumè(

ロコロトンド
・Goodo Ristrant(

ターラント
・Le due fontane(PASTORE)(

以下、ざっとレビューです!

La Tana del Polpo/バーリ

タコバーガーを食べようと思って行ったけれど、バーガーを食べたい人は立食もしくはテイクアウトと聞いて、思わず着席してしまったレストラン。

タコ尽くし前菜だけお願いしたら、本当にタコばかりのお料理が4品出てきまして。ぷりっぷりの肉厚・柔らかいタコを堪能しました。タコだけでお腹いっぱい。幸せ過ぎる。

次回バーリ訪問時は、絶対タコバーガーを食べに行く。

Giampaolo/バーリ

バーリでムール貝といったらGiampaolo。ってことで、ムール貝を食べに行きました。
旬の時期は、ムール貝にパン粉付けて焼くアレ(←何て名前でしたっけ?)がとてもおすすめ。
この他、お魚のスープも大変上手に作るので有名よね。もちろんセコンドに頼みました! 濃厚な魚介スープととても良く合うパンを山盛り食べる覚悟で、メニューを組み立ててくださいね。

なお、パスタ各種はあまりお勧めしません。せっかくの食材をいじりすぎているように思う。
レストラン内は天井が高く、真夏以外はちょっとひんやりします。
あと、サービス係たちがフロアで口論してた。さすがバーリ(笑

Fiumè/ポリニャーノ・ア・マーレ

軽くランチ…と思って座ったら、思いのほかがっつり食べてしまった、ピンツァ屋さん。
フカッチャやパンツァロッティの類も美味でした。
適当に入ったけれど、流石プーリア小麦粉物とオリーブオイルは美味しいわね!と思わせる、お勧めできる軽食屋さんです。

お店の人もはきはきしていて気持ちが良かったです。座席数が少ないのであっという間に満席になるけれど、回転が速いので待つのもありかと。
なお、テイクアウトの体を取っているお店なので、お手洗いはありません。

Goodo Restrant /ロコロトンド

ロコロトンドで寄ってみたかったレストラン。
宿にしていた旧市街地Albergo Diffusoメイン建物から徒歩5分の立地。地図で見ると遠く感じたけど、問題なく歩ける距離でした。

凝った内装、素敵だけれど食材をいじりすぎていないお料理。ワイシャツの第三ボタンまで開けてそうな(←失礼)オラオラ系のオーナーが素敵。

生の魚介類も、パスタの類も美味しくいただきましたが、ワインリストが相当微妙だったのと、オーナの高めワインばかり進めて来る姿勢が欠点だなと感じました。できるだけ高いのを売りたいのはわかるけどさ…

メニューにない「本日のおすすめ」も多くて、シンプルな食材の合わせ方をしているお料理にハズレが無かった印象です。オーナーには、是非改心していただきたい。(なお、犬にはとても親切にしてくれたので、悪い人では無いと思います!

Ristrante Le due Fontane(PASTORE)/ターラント

少し気取り過ぎなんじゃないかと思う息子氏と、やる気のなさが顔に出過ぎているパパ氏がフロアを担当している、ちょっと癖のあるレストランでした(笑

基本的に息子氏がフロアを頑張っていて、お料理の説明も何もかもちょっと…気取り過ぎ。でも、お料理に対する矜持もあるのかなと思います。今ふり返って考えると、このレストランを再訪する為だけにターラントへ行ってもいいね。と思わせる何かがありました。特にパスタが文句なく美味しかったし、メニューもフレキシブルに対応してくれるそう。地元民で賑わっていた点もとても良かったですが、ワインは頼んでいないので…ワインリストについてはわかりません。

なお、各レストランのお料理写真などはツイッターの方にあります。重複している写真もあるので、リンクだけ張っておきますね。

おまけ

と、いうわけで。
お土産のタラッリなどをたんまりと購入し、プーリア小旅行が終了したのですが、もうまた、プーリアに行きたい。
プーリア、大好き!

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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