カラブリア州コセンツァ県の西側(ティレニア海側)、海を臨む崖の上にフューメフレッド・ブルツィオ(Fiumefreddo Bruzio)村があります。崖の上なので真夏でも夜はひんやり。
イタリアの最も美しい村に選出されている小さな村は「居住しているかのようなおもてなし」を掲げるAlbergo Diffusoもあります。
フューメフレッドという名の街はシチリアにもあって、混同を防ぐためにフューメフレッド・ブルツィオ(ブルツィオ人のフューメフレッド)という名が正式名称ですが、地元では単に「フューメフレッド」と呼ばれています。
フューメフレッドはこんなところ
古くから海上交通の要衝として古くからお城が作られ、警戒にあたる兵士がゴロゴロしていた土地柄です。崖の上の村は城壁で守られ、城壁の中心部に重要な建物が並びます。といってもとても小さな村なので、30分もあればざっと見て回ることができる程度の規模。
基本的に石畳&階段や急な上り坂の多い村なので、歩きやすい靴が必須です。
ちらっと訪問するのも良いのですが、ここは一泊が絶対おススメ。
友人が経営する宿のバルコニーからは、素晴らしい夕日を眺めることが出来ます。
許可が必要ですが、城址の一部に残されているシチリア生まれでこの村を大変愛した芸術家・フュメの作品も見学できます。
ちなみに、一番大きい見晴台脇の彫刻もフュメの作品です。
夏場は観光客でにぎわいますが、治安も安心。冬場はぐっと人がすくなくなりますが、小さな食料品店などは村人の為に営業しています。
村内の小さな路地は行き止まりのところも多く、時間を気にせずゆったりとした散策がおすすめです。
小さなお土産物屋さん、地元の人でにぎわう理容院など、小さな村での生活の一端を垣間見ることができます。
ゆったり時間が流れる村は特急が停車する駅にも近いので、移動日の前日に滞在するのも良いかもしれませんね。
フューメフレッド・ブルツィオへの行き方
電車利用の場合は、特急が停車するパオラ(Paola)からタクシーで20分くらい。宿をとっている場合は宿の人が迎えに来てくれることもあるので要お問い合わせ。
コセンツァからは車で1時間ぐらい。ラメッツィアテルメ空港からも40分ほどの距離です。
治安上問題はありませんが、村内はとにかく歩きにくいです。
歩きやすい靴、宿泊する場合は宿泊に必要なだけの小さな荷物を作るなどの工夫が必要です。(車内にスーツケースを残しておく際は、外から見えないように工夫することも大切)