王様がいたシチリアが目の前、地中海交通の要衝・メッシーナ海峡の「こちら側」という土地柄。レッジョ・ディ・カラブリア市は常に政治・経済の中心でした。
なお街の名前が長いので地元では「レッジョカラブリア」とか「レッジョ」と略されがち。
現在でもカラブリア州内で政治・経済といったらレッジョかコセンツァ。コセンツァ市がナポリよりの学芸・文化の街なのに対し、レッジョはもちろんシチリア寄りの政治・経済の街です。
レッジョカラブリアはこんなところ
メッシーナ海峡に沿って細長く続く傾斜地を削る様に作られた街は、街のどこからでも海が臨める海の街。ついでに坂の街なので迷うこともほぼありません。
海に面した通りはどの町も大抵Lungo Mareと呼ばれますが、レッジョのLungo Mareはカラブリア州で最も美しい1㎞とも言われている、とても美しい通りです。
海側に大きな歩道があるので、レッジョに来たらここの散策は絶対おすすめ。特に目的もなくプラプラ歩くのが南イタリア流のお散歩です。
なお、1900年代初頭の大地震で旧市街地のほとんどが崩壊&津波の被害にあったので、古い建物はあまり残っていません。それでも城址、新しく作られた教会などが狭いところにぎゅっとまとまっています。
海の向こうはシチリアで、シチリアの方角に日が沈みます。
こんな日没を毎日見てたら「レッジョが一番♡」になりますよね。時期によってはエトナ山の陰に日が入っていく様子を見ることができます。絶景すぎる。
実は私もレッジョ、特に朝方と日暮れ時のレッジョが大好き。そして夕方・翌朝に海岸線をお散歩するのがいつものコース。Lungo Mare近辺は有名なジェラート屋やレストランが並ぶ、観光客にも楽しいエリアです。
芸術と歴史の街
TOP画像のセクシー緑さんと、夜に道端でお会いしたくないタイプのこちらのアート作品も、海沿いの歩道から鑑賞できます。
そして、レッジョと言ったら国立考古学博物館。
近郊の海底から発見されたギリシャ時代のブロンズ像をはじめとした圧巻の展示があります。
Lungo Mareからちょっと入ったところで、散歩ついでに寄ることも可能です。
サイトから前売り券も購入できますよ。
レッジョへの行き方
南カラブリアの主要都市なので、鉄道・バスどちらでも簡単に到達できます。
なお、シチリア方面行の電車はレッジョ到着のずっと前の駅でシチリア方面行フェリーに積載されます。レッジョに行く際は、必ず「レッジョカラブリア行」を利用しましょう。
車をご利用の場合は高速利用で容易にたどり着けますが、レッジョカラブリア市到着以降の道路状況が大変悪く、運転しにくい箇所がたくさんあります。
街の中も2重駐車どころではない仁義なき状況なので、保険がっちり入った車&安全運転でどうぞ。
近年、レッジョは空路での接続も大変よくなりました。州中央部のラメッツィアテルメ空港のほかに、レッジョカラブリア空港の利用も旅程次第ではおすすめです。
また、レッジョカラブリア港からはシチリア方面行のフェリーも発着しています。
※カーフェリー利用の場合は、Villa San Giovanniまで行く必要があります。(レッジョから30分ほど)
暗くなってからは治安が悪くなる場所があります。駅の周辺も治安はよくありません。
まだ日のあるうちに、人通りの多い場所を選んで歩き回る様にしてください。