Carfizzi/作家カルミネ・アバーテ(Carmine Abate)の故郷カルフィッツィ

カラブリア州を代表する作家の一人、カルミネ・アバーテ(Carmine Abate)。1954年生まれの彼はカラブリア州の東側、クロトーネ県内のイオニア海を臨む丘の村で生まれ育ちました。

抒情的でどこか貧しさゆえの救いが無いカンジなアバーテの作品からにじみ出る「もろ南イタリアの貧しさ」的雰囲気は、逆に貧しさの本場である南イタリアでは受け入れられ難く、どちらかというと北部イタリアと海外で人気な作家のように思います。もちろんカラブリア州内でも彼の本を読んだことのある人はいるんだけれど、彼らに感想を聞いてみるとあまりにも身近な「貧しさ」の問題を取り上げていて、読んでいて救いが無いんだそう。

ともあれ。アルバニア系イタリア人であるアルブレーシュ(アルバレッシュ)の住むこの村、カルフィッツィ(Carfizzi)と言います。

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カルフィッツィはこんなところ

人口1000人に達しないこの小さな村は、イオニア海を望む高台の上に築かれています。村の高いところからは、周辺の村々を眺めることもでき、そのほとんどがアルブレーシュ(アルバレッシュ)の人たちが住む村。

アバーテ本人もちょこちょこ帰省しているようです。
現在北部イタリアに住んでいるアバーテは帰省の度に友人アーティストなどを同行させていて、この村でちょっとしたイベントを開催するんだとか。音楽付きの朗読会などは相当な人気みたいですよ。

村はメインストリート(Via Roma)一本の小ささ。このメインストリートの中央部分に教会があって、この辺りに駐車して村歩きをすればOKかなーと思います。ちなみに、白いラインの引いてある場所に駐車しませぅ。

裏路地歩きをしてみよう

カルフィッツィはどの裏路地も大変綺麗に整備されていて散策にちょうど良いカンジ。
村人たちが率先して自宅前の通りをきれいにしているんだそう。ゴミ一つ落ちていない空間って、やっぱりいいですよね。夏場は乾燥中のトマトやその他の夏野菜がバルコニーに並びます。

村の人たちはアルブレーシュを母語としているけれど、若者を中心にイタリア語もOKでした。観光客はほぼ来ない土地柄なので、みなさん基本的に好奇心旺盛で親切。裏路地歩きをしても小さな村なので道に迷うことは無いと思います。

村役場訪問もおすすめ

時間があったら、村役場に寄ってみましょう。
階段を上らないと建物1階部分に入れないので、初見では入りにくいのですが、実は役所の一角が小さな資料館になっています。ここには、カルフィッツィだけでなく、カラブリア州内に暮らすアルブレーシュの人々から寄贈された民族衣装や特別な日の装い、かつての写真や機織り機などが展示されています。

イオニア海を臨むカルフィッツィ村は、コセンツァからはシラ国立公園を突っ切って到達できる場所。言い方を変えるとシラ国立公園を挟んだお隣さんの関係で、このカルフィッツィ村でもシラの高原での酪農が盛んだった場所。アルブレーシュの伝統もあり、羊毛をつかった機織りはしばらく前までは貴重な収入源だったんですね。

事前に連絡をしておくと、ご都合次第で村長さんが出てきたり、村の秘書課の人に村の中を案内いただけます。

村の一番の見晴台には、第一次世界大戦時の戦没者記念塔が。彼らが好む、イオニア海を臨み風が良く通る場所に記念塔が作られていました。ここからの眺めは最高なので散策しなくてもここには寄る事をお勧めです。

カルミネ・アバーテ本人の協力もあり、現在カルフィッツィ村は村全体を「カルミネ・アバーテ公園」とみなしてパネル展示などを行う準備が完了。「カルミネ・アバーテ公園」はすでに正式稼働しています。

カルフィッツィへの行き方

車がないと到達できません。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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