今回の訪日中に鎌倉・不識庵の藤井まり先生にお願いし実現したのが、アグリシェフ・バルビエリ氏の「精進料理体験」でした。肉食ばかり食べていると思われがちなカラブリア人ですが、つい最近まで肉は贅沢な食べ物でした。実は農村部を中心に、レンズ豆・インゲン豆など豆を消費する文化が発達しています。
農家として出発したホテル・バルビエリ。現在も自家製野菜を伝統の保存食にして販売もしていますが。。。こーいった野菜繋がり、というか植物性蛋白質つながりで(笑)、精進料理の「し」の字も知らない人たちがどんな感想を持つのかな?と、案内しているこちらがドキドキ・ワクワクな1日となりました。
江ノ電に乗るのも大騒ぎ。そして、久しぶりに見る海に大騒ぎ。そうだ、これ太平洋ですよね。。(彼らが見慣れているのは所謂「内海」。地中海♪)
海のニオイがちがーう。海の色がちがーうと大騒ぎでしたw
そしてレッスン開始。
ヤマトイモを摺っていただいています。ヤマトイモなどはイタリアで手に入りにくいんですが・・山芋で代用できるかな。
使われるお野菜は、カラブリアでも十分手に入るもの。みりんやお味噌の説明をしながらのレッスンとなりました。
バルビエリ氏も・・ナス切ってますw
約90分ほどの調理時間で一気に何品も仕上げていくお料理方法は、彼らにとってみると斬新なもの。彼らも200人前程度ならさくっと作りますが、200人前のパスタと200人前の精進料理じゃ大分勝手がちがうね。。と彼ららしいコメントも飛び出してました。
そして、意外と調理方法がシンプルなのが私にとっても大きな驚きで! 精進料理ってなんだかストイックなイメージですが。。簡単に作れる&体が喜ぶレシピだなーと♡
そして出来上がりがコチラ。もう、どれもこれも美味でして。想像していたよりもずーっと簡単な行程で美味なお食事ができるので・・実家で早速復習してみたりw
いっぱい食べたはずなのに、3時間ぐらいたつと満腹感も薄れて・・でも空腹じゃない。なんだろう。。。この「体にいい物食べました♪」感は。
バルビエリ夫妻にとっても、新しいオドロキがいっぱいの体験だった模様。味覚が鍛えられるお料理構成、同じ食材が形を変えて&無駄なく使われているあたりに大変感銘をうけておりました。
「食は心なり」な、まり先生。鎌倉のみならず世界各地でワークショップを開催されています。素早く丁寧なレッスン、また受けたいわ~♡
鎌倉・不識庵(☆)
そして、お嬢様が営業されているのが「こまきしょくどう」(☆)。
鰹節で出汁を取る日本は、ベジタリアン・ハラール・コーシャなどのメニューを探すのが大変なんですが・・秋葉原のこちらの食堂では、こういった宗教上の理由のある方でも比較的容易に美味しくいただける「和食」「精進料理」を提供しているんだとか。
今回は秋葉原滞在時間が短すぎて訪問できなかったので・・次回帰国時に絶対行きたい場所リストに入ってます♪