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イタリアで車を買い替えた話

先日、車の買い替えをして無事に納車されました。
昨年から続く感染症に関連し、イタリア全土的に外出を控えるこの時期に想定外の買い替えとなった訳ですが…イタリアで買い替えを考えているかもしれない方に向けて、記録を残しておこうかなと思います。

目次

事の始まり・愛車が燃え尽きました

1月7日、カラブリア州は州内なら気軽に外出できる所謂「イエローゾーン」になったので、それでは早速…とばかりに山間部へドライブへ。
幹線道路から脇道に入ったあたりで「どうも暖炉のニオイがするなぁ。さすが雪山」と思っていたら、まさか自分の愛車が火元でしたw

ツイッターで火災の様子や事故(?)後処理のアレコレなどをつぶやきました。ご興味のある方はコチラです→

車を購入する事になりました

と、いう訳で突如車の買い替え、という事になりまして。
燃え尽きた愛車は2009年製、走行距離20万キロを過ぎたぐらいだったので、数年のうちに買い替えかねとは話していたのですがね。まさか今ですかw

さて、車を購入するにあたり考慮したのは以下のとおりです。

  • 予算350万円まで、一括払い
  • オートマで!(MT運転できるけど、AT万歳派です)
  • 3ドアはNG
  • トランク容量は大き目希望。(デフォで400l切ると悲しい)
  • 中型犬がいて、クレートはトランクルームに積みたい
  • メンテナンス費(車検含む)はできるだけ安くしたい!
  • 時節柄州を超えた移動が難しいので、州内に在庫のある車。
  • 新車・新古車希望。中古なら走行距離1万キロまで
  • 燃費はMax 6l/100㎞(混合)ぐらいまで
  • 外観にはこだわりがありません。ちゃんと走ればいい。

まず燃料で絞り込む

色々な動力源がある昨今、ここである程度目星をつけてしまおうと思いました。
まず除外したのが以下の3種。

  • メタンなどガスを使う車:カラブリア州内にはガス対応スタンドが極端に少なく、また地下駐車場を使えなくなるなどのデメリットが大きいので除外。考慮すらしなかった。

  • 電動自動車:街中の充電スポットの数がまだまだ少なく、フル充電下の総走行距離が800㎞を超えないので除外。(スキーに行く際、片道1300㎞程を移動します)

  • プラグインハイブリッド車:充電スポットの数が少なすぎ&車体価格高すぎ問題。バッテリー代なのは理解できるけど、それにしても高すぎませんかね? 小さい車ならまぁ。。予算内だけれど、トランク容量・サイズ的に却下。
    ※意外だったのが、家庭電源対応で大規模工事が必要なく導入できる車が多かったこと。

と言う事で、ハイブリッド車・ガソリン車・ディーゼル車が残りましたが、ちょっと考えた結果ディーゼルも除外されます。理由はこちら→

  • ディーゼル車:イタリアは、税制優遇などの影響で1l当たりのディーゼル価格が€0.10ほどガソリンより安いです。一般的に新車価格でディーゼル車がガソリン車より€2000前後(25万円前後)高く、この差を給油ごとに埋めていくカンジなのですが…我が家は年間2万キロ程度しか走らないので、10年乗る程度ではこの恩恵を受けられません。

    さらに、ディーゼル/ガソリンの価格差を段階的に無くそうという政府関係者の談話が昨年出ているので…給油ごとの恩恵も今後不透明。
    メンテナンスもフィルターが汚れる分、ディーゼルは高め。
    EU全体、世界の動きはディーゼル車排斥に大きく動いているようだし、ミラノなど大気汚染が激しい大都市部では一部ディーゼル車の市内侵入を制限する事が決定しています。余程「この車が好き!」という理由が無ければディーゼル車にするメリットが無いよね、と言う事で除外。

残ったのはハイブリッド車とガソリン車。大筋で決まったので、希望の燃費(6l/100㎞)で予算に収まりそうな車の試乗に行って来よう!って訳であちこち行ってきました!
あちこちと言っても各メーカーがコセンツァ市郊外にみんなぎゅっとまとまってて移動が楽! ラッキー!

試乗した車たち

試乗の際には在庫のある車と限定しました。あまり待てないのでランクとかオプションとか選んでられんし、色々あってわからないし。(車にそこまでこだわりが無い人ですw)

試乗した車はこちら(文字の後ろが黄色の車種がハイブリッド/マイルドハイブリッド車。同時にPHEVも出している車種がいくつかありますが、軽く予算オーバーしてくるので試乗していません)

  • トヨタ:RAV4カローラTouring Sports
  • ルノー:CAPTUR、Megane(ワゴン)
  • HYUNDAI:TucsonKona
  • プジョー:2008、3008
  • JEEP:Renegate、Compass
  • Ford:Kuga
  • ワーゲン:GolfGolf Variant、Tiguan
  • 日産:Qashquai
  • マツダ:CX-30

リストにするとけっこう乗ったね…

ここですでにAudiやBMWなどの姿が見えないのは「故障の際やメンテナンス費用が掛かりすぎるゾ」という各車オーナーたちからの助言があったからw 

毎年ビックリするほどかかるらしい。コワイ。それでも「その車が好き」な人ならOKなのでしょうが…私、車は便利な道具だと思っている派なので、AudiのQ3とか好きだったけれど最初から除外しました。

さらに、メーカー自体を良く知らないなどの理由でDaciaなどを除外。もしかしたらよい車もあるのかもしれないけれど、すべてのメーカーを回っている体力も無く…次回購入の際はゆっくり吟味したいなぁと思う次第です。

結果的に、燃え尽きた愛車と同車種のワーゲンのGolf Variant(ゴルフ・ヴァリアント)になりました。後ろに長い、いわゆるワゴン車ですね。マイルドハイブリッド車という、いまいち良くわからないカテゴリーの車(ガソリン車)です。

待てない事情もあって在庫の車を買ったので、ほぼフルオプショナルぐらいの勢いでスイッチが色々ついていて戸惑うばかりなのだけれど、まぁ今までずっと乗っていた車なので、非常に使いやすく大満足中。

燃費が良い上にとにかく静かで(いや、10年過ぎてたディーゼル車がうるさかっただけなんでしょうけれど)、運転しやすく、犬もトランクルームに乗りやすい。しかもオイル交換が2年に1回でOKなためメンテナンス費もお手頃。私が車に求めるものは全部入っている良いお買い物となりました。

ちなみに燃費ですが、上り下りの激しい一般道(ブレーキも結構踏む)条件下で4.2l~4.6l/100㎞ぐらいです。マイルドハイブリッド、意外と優秀!

選ばれなかった車の、ここが(我が家的に)NGでした

さて。試乗してみたものの選ばなかった車について。

実は当初、検討の結果を踏まえてFordのハイブリッドSUV・KUGAを購入予定だったのです。しかし…いざ買うぞ!!とお金握りしめてディーラーに行ったらまさかの売り切れ。イタリア国内の在庫も無く、トヨタとバッテリーを共有していることから…トヨタさん次第ですが最短で5月納車予定との切ないお返事。

イタリアのディーラーが5月と言ったら7月以降になってもおかしくないですからね。そんなに待てない…と泣く泣く(?)諦めました。

ところでハイブリッド車の中には、

  • モスキート音がヒドイ
  • バッテリーチャージ音がキュンキュンする
  • 土手を上がる際に一苦労
  • ガソリン走行時の燃費悪すぎ問題

などの車もありまして、メーカーさん・車種によって色々なんだなぁと言った印象です。特にハイブリッド車は悪路での試乗が必須と思いました。良い勉強になった。

車の形として良いなと思って色々試乗したSUVですが…思いっきりKUGAを買おうとしていて何ですが…当たり前だけど車高が高めです。
この車高の高さが、そろそろ老犬の域に入る我が家の犬には辛い高さなんですよね。友人が日産のSUV・Qashquaiに乗っていて、犬も一緒に乗せてもらうこともありますが、トランクルームに上がるのに非常に苦労している様子。

約25㎏ある犬なので、乗り降りの度に人間が手伝っていたらこっちの腰がヤバイし、在庫のある車を探していたので、階段(?)やスロープを付けるのも現実的ではありませんでした。

それと、トランクルームの上部の蓋(?)の部分がほぼ固定なのもネックでした。あれ、ボタン状の取り付け部分がすっごくヤワで取り外しを頻繁にしているとすぐ壊れるんですよ。蓋無しだとトランクルームに置きっぱなしになる犬用のクレートが外から見えて防犯上よろしくないし(ここは修羅の国・カラブリア州w)、かといって毎度取り外しはすぐ壊れるし。その点ヴァリアントは巻き込み式で、壊れる心配がなく便利なのです。

そんなこんなでKUGAが買えない!となった時に、SUVが欲しい熱が一旦冷めて、冷静に犬の事を考えたらSUVはダメだ…と諦めがついたのが逆に良かったのかなと思います。
ヴァリアントならスキーも楽々入るしね。

この他、外見は良いのに内装がチープ過ぎない!?そのプラスチック大丈夫??っていう車や、エンジンがいかーん!な車、2年目からのメンテナンス費が爆上がりするメーカー、万が一の故障の際の代車を2日しか借りられないメーカーなどなど、まぁ色々と「我が家のダメポイント」ありました。

手続き→納車までの流れ

ゴルフヴァリアントの購入を決めてから納車までの流れです。

ディーラーさんと車のオプションなどの最終確認をしてから契約書サイン、その場で手付金を支払い、購入手続き開始です。

一括払い希望なのでディーラーから帰宅後に残金を全額支払いし、ディーラー側で支払い確認が出来た支払日翌日からディーラー側の事務手続き開始。
この事務手続きに2日かかりました。

手続き中にディーラーから新車のナンバープレート(イタリアは、1台の車に固有のナンバープレートが振り分けられます。番号などは選べません)が通知されます。

このナンバープレート発行を待って、私の方で車両保険の手続き。燃え尽きた愛車から新しい車へ保険の移行を保険屋さんにお願いして、これはネット・電話経由ですぐできました。
場合によっては保険料の差額を支払うのだけれど、今回は差額が€4で。少額すぎると支払い免除してくれましたw やさしい。

で、いよいよ納車です。
当日もサインする物が多く、時間指定の予約を貰います。
納車時にフォルクスワーゲンのアカウントを作ったり(スマホ必須)、燃え尽きた愛車の廃車処理手続きも行うので、燃え尽きた愛車のナンバープレートや火が出た車内から取り出してあった書類を持参しての納車となりましたw

私の場合は在庫のある車だったこともあり、手付金を払ってから5日で納車ですね。カギの受け渡し時にディーラーさんが丁寧に車両説明もしてくれました。(でないとスイッチ多すぎでぜんっぜんわからないから!)

※イタリア(カラブリア州)は車の購入に際し車庫証明の必要がありません

まとめます!

結果的に古巣(?)のフォルクスワーゲンから浮気せず、同車種のマイルドハイブリッド車を新車で購入する事になりました。今のところ、価格・燃費・メンテナンス費・乗り心地、すべてに満足しています。

ただ、購入時期はちょっと残念。
なぜなら、来年にかけて日産の様にハイブリッド車を出す予定のメーカーも多いし、2022年にかけては、各メーカーそれこそハイブリッド車勢ぞろいになるでしょう。
充電スポットなどのインフラ整備も進むだろうし、プラグインハイブリッド車の価格も少しは。。下がるんじゃないかな。

なので、正直な所、我が家はこの先数年をめどに新古車でハイブリッド車をと思っていたのです。実際、2020年上半期は新車を購入するタイミングとしては最悪だと思いますが、まさかの事情でこの時期に&急に車を買う事になってしまい、市場にある車についての知識も少なく、選ぶ作業に苦労しました。

まぁ。。苦労したと言っても、表やグラフを作ったりして、実はそれなりに楽しかったのですw
また10年後ぐらいにワイワイ言いながら車を選ぶのかな、その時の車ってどんなテクノロジーが入っているのかな?と思うと、今からちょっとワクワクします。

その日まで、色々落ち着いたら新しい我が家の愛車であちこちに出没しようと思っています。その節はどうぞよろしく。

蛇足です!

車を探している間、MINIを借りていました。
まぁこれが可愛らしく足回りよくきゅんきゅん走る車で。犬を連れて遠方へ旅行するにはトランクの容量が小さくて今回は購入検討すらしなかったけれど、次回は。。次回はもしかしたら。。と思っております。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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