日本にいたころは想像しなかった、街のチーズ屋さんで見られるいつもの光景。

私の住むイタリア・カラブリア州のコセンツァ市内には、それこそ星の数ほどチーズ屋さんがあって、殆どが工房を併設しています。このような街の小さなチーズ屋が取り扱うのは、出来立てチーズやサラミ、さらにパンや酢漬けの野菜など。

そもそも、日本でスーパーや百貨店ですでにパックされているチーズを見慣れていた私には、この「出来立てチーズがゴロゴロ」な光景もけっこうびっくりしたもんでしたが・・

工房で、実際チーズを作っているところを気軽に見ることが出来るっていうのも衝撃的でしたw

チーズ作りは「見学に伺う」ものだと思っていたんよね。。こんなに間近で見られるんだ。

基本的に我が家のチーズは酪農家さんが作るチーズを購入しますが、何しろ自宅から車で行かなければならない距離。

緊急に必要だったり、酪農家さんのところまで行くのがメンドウクサイ際(笑)などは、コセンツァ市内の行きつけのお店へ向かいます。こちらでは、チーズの売れる時期や週末になると1日に2回はチーズ作りをしています。通常は早朝行われるチーズ作りをお昼前にももう一回転させるので、この時間に行くともれなくチーズ作りを見学できちゃうわけ。

特に金曜日・土曜日はチーズが売れる日。週末用の一品やお菓子作りに欠かせないリコッタチーズなどをガンガン作っている光景を見ることが出来ます。

イタリア在も長くなってきて、もはや物珍し光景でもなくなりましたが・・・毎度職人さんたちの手際の良さには惚れ惚れします♡

職人さんが作っているのは、牛乳由来のこの辺りのチーズ。出来立ても美味しけれど、数日置いてからパンといただくのも美味です。

チーズ屋の工房なので、さすがに牛乳などを購入して加工しています。カラブリア州をご案内する際に訪問するのは、チーズも作っている酪農家さんのところ。牛やヤギや羊がいて、そのお乳をチーズなどに加工している場所へご案内しています。(味的には絶対に酪農家さんのところが美味ですよ♡)

職人長が義父の代からのお付き合いで、最近はやーっと私の顔も覚えてくれました。で、お散歩ついでにお店に顔を出すと必ずその日に作られたリコッタチーズが出てきたりしますw これぞ、カラブリア流のご近所付き合い!

まだ温かいリコッタチーズはお店お勧めのパンと一緒に頂くのが王道。当地ではなんてことないリコッタチーズとパンなんですが、どちらもしみじみと素材のおいしさが感じられて、なんて贅沢な食生活なんだろう、と思います。街で購入できるチーズでこのクオリティ。。。

毎日の生活の中での小さな贅沢って、1日を豊かにしてくれる♡ カラブリア州在になって実感しています。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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