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カラブリア州のご当地エスプレッソメーカー。イタリア食文化通好みの地域性の楽しみ方

カラブリア州には現在5つの県がありますが、昔から大雑把に3つのエリア(北からコセンツァ・カタンツァーロ・レッジョカラブリア)に分類されてきました。
私が住むコセンツァ県コセンツァ市は北部カラブリア州の中心地。中東部に州都カタンツァーロが、シチリアが目の前のレッジョカラブリア市は、古くからカラブリア州全域の政治の中心として栄えました。

いつもの地図ですけれども、まぁ位置関係とするとこんなカンジになります。
カラブリア州のこの3地域は、それぞれが大きな川や山岳地帯で隔てられているので、それぞれの地域に独自性の強い文化が残ります。
この「文化」にはイタリア人の生活に無くてはならないエスプレッソ(コーヒー)も含まれていて、地元では絶対譲れない戦い(?)が地味に発生したりしています。イタリア人、こーいう所にはしっかりコダワリますよね。

目次

エスプレッソで感じる地域多様性

南イタリアは全体に敵に「濃い」焙煎・ミックスが多いですが、カラブリア州内各地域に存在するご当地コーヒーメーカーの製品もほぼこの傾向を踏襲します。

で、それぞれに微妙に/明らかに違うので、飲み比べが大変楽しい。
イタリアで行った先々のエスプレッソを飲んでみる、というのもイタリア旅行の楽しみ方の一つではないかと思うぐらいです。

現在、州内には大小様々なコーヒーメーカーが存在しますが、それぞれの地域を代表するメーカーを以下にご紹介します。

コセンツァ・アイエッロ(AIELLO)

コセンツァ市のメーカーと言ったら、なんといってもアイエッロ(AIELLO)社。
コセンツァ市郊外に工房を持ち、つい最近は最新鋭の機器を備えた新工房稼働も始めました。
残念ながら日本未上陸ですが、コセンツァといったらまずこのメーカーが浮かばなかったらモグリ。ぐらいのネームバリューがあるメーカーです。

@AIELLO

トレードマークはこの赤い袋に黒い社名。
デカフェは真っ白の袋に黒い社名と、大変潔いパッケージングをしています。

基本的に焙煎強めのストロングスタイルが特徴。
我が家の定番メーカーもこちらになります。

カタンツァーロ・グリエルモ(Guglielmo)

州都を擁するカタンツァーロ県の主要メーカーと言ったらグリエルモ(Guglielmo)社。
こちらは日本にも上陸しており、イタリア各地・世界的に販路を持つ大企業に成長しています。

グリエルモを扱っているバーは、大抵オーナーやバリスタがカラブリア人ってのもポイント。
世界中に移民して行った人たちからも愛されている「郷土の味」のエスプレッソメーカーです。

焙煎はアイエッロに比べて弱め。アラビカ100%でないものは、だいぶ甘味を感じるミックスです。
焙煎強めに慣れていない人でも飲みやすく作ってある印象ですね。

で、なんで飴の写真かというと、我が家では絶対にグリエルモを買わないからですね。
バーで出てきたら飲むけどさ…買わないよね…

レッジョカラブリア・マウロ(MAURO)

南のレッジョカラブリアでは、マウロ(MAURO)というメーカーが全国区の知名度を誇ります。
焙煎はアイエッロに比べて優しい物の、バランスの取れたミックスでとても使いやすい印象です。

我が家はでは、来客用に購入しています。
軽い飲み口で、イタリア北部からのお客さんも喜んでいただけるのが嬉しい。アイエッロだと濃すぎちゃうのよね。

カラブリア州にいらっしゃることがあったら、是非各地でエスプレッソを飲み比べてみてください。
その味の違いにビックリするから~!

なお、そのバーで使っている豆のメーカーは、大抵バーの外看板に記載があるから要チェックです!

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

お問い合わせはお気軽にどうぞ

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