500年ほど前のお話。オスマントルコの拡大と共に本国を追われ、現在のアルバニアからカラブリア州に移住してきた人たちがいました。これが現在の「アルブレーシュ」と言われる人々の先祖。カラブリア州コセンツァ県に多く住んでいるアルバニア系イタリア人のことです。
言葉も文化も大切に守り、現代に伝えているアルブレーシュの間で作られているパスタのレッスンを先日開催しました。
先生はもちろんこの方、アルブレーシュ貴族の筆頭格な一家の家長・アンナです。
アンナについてはこちらのページもどうぞ(☆)
わいわい大騒ぎしながら&民謡の大合唱をしながらなレッスンになったのは・・・アンナだからよねぇw
テーブルの上よりも、椅子2脚の上にパスタ台を乗せて生地を打つ方がよいんだそう。ちなみにこのパスタ台、後ろに映り込んでいるステファニアの物で、約300年ぐらい前の物なんだそう。物持ちがいいなぁ。。
ステファニアもアルブレーシュ。お父さんが貴族の家柄で、アンナとも仲良しです。
しっかり打ったパスタ生地を蛇状に伸ばします。途中で切れちゃいけないので・・・結構繊細な作業。
パスタ生地が真っ白くないのは、この辺りで取れる古代小麦を石引きしたものだからです。要するにふすまが混ざってるのね。
2㎜ぐらいの直径まで伸ばしたら、片手に巻き取っていきます。糸巻しているみたい♪
ここからはデモンストレーション。(で翌日に実習していただきました)
パスタを握りしめながら伸ばしながら叩きつける! な作業を繰り返します。
打ち粉は舞うし音はするしで、けっこう衝撃的な作業。。
パスタが、丸かったパスタがきし麺みたいになってるー!!
大量の打ち粉をしながら叩きつける作業を繰り返し、パスタ打ち終了。
適当な大きさに切って出来上がりです。
出来上がりはタリアテッレの卵が無いバージョンに似ています。でも、手打ちでさらに「叩く」作業が入っているのでかなーりもちもちした食感♡ お好み焼き用のヘラのような器具も、アルブレーシュしか使いません。道具と言い、作業中のお祈りの言葉(もちろん彼らの言葉)といい、何度見ても神秘的なアルブレーシュのパスタつくりでした。。
パスタは、アルブレーシュの間で伝わる作り方で作ったトマトソースで頂きます♡
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