カラブリア州コセンツァ市、旧市街地のど真ん中(コルソ・テレジオ)を歩く

「イタリアの美しい村」にも選出されているコセンツァ(Cosenza)の街の旧市街地。
古く、Bretti人によって作られた街の旧市街地。歴史が蓄積しているココを散策するなら2つのルートがあります。

  1. 新市街地から登る
  2. 旧市街地の中央広場から下る

時間がない時、体力的に心配な時などの散策は、断然(2)がおすすめです。

目次

コセンツァ旧市街地中央広場・Piazza Martirano

新市街地と旧市街地を結ぶ橋から、コルソ・テレジオ(Corso Telesio)を登ってたどり着くのが旧市街地の中央広場ことマルティラーノ広場です。広場の真ん中にテレジオの像、正面に役所、像の後ろがコセンツァの劇場です。
なお建物の正面が妙にきれいなのは大戦末期に爆撃*されたから。

役所内は、担当の係員がいれば中も見学できます。無駄に豪華な議場とか必見です。

コセンツァ旧市街地歩きはココから始めるとGood。
ちなみに、写真右手が大きな公園。夜間はちょーっとお勧めしませんが、日中は散策に私もワンコと行く場所。ただ・・人影の無いところには日中でも行かないようにしましょう。

コルソ・テレジオ(Corso Telesio)を歩いてみよう

テレジオ像の奥に続くのが旧市街地のメインストリート、コルソ・テレジオです。旧市街地に向かって緩やかに下っている道ですね。
ここをひたすらまっすぐ下っていけば、コセンツァの人たちの心の支えDuomoやコセンツァ最古のバー・レンツェッリなどがあります。

写真は休日の変な時間に撮ったものなので車の影が一切見えませんが、平日は比較的混雑します。
特に駐車場が満車のことも多いので、旧市街地に車で入るのはお勧めしません。

コルソ・テレジオの左右は歴史的な建物がいっぱい。
旧市街地の丘の上には、古典を学ぶ高校もあります。

奥のギリシャ神殿風な建物の一角に、現在は漫画に関する博物館があります。
ちなみに、旧市街地内には確か4軒の博物館・資料館があるはず。実は私も全部見れていないんですが・・語るべき歴史はごっそりとあるコセンツァですんで、山盛りの資料と共に色々展示してあるみたいですw

この坂が、現在も高校生たちの通学路。
コルソ・テレジオは登りの一方通行。彼らの通学時間は特に混雑するので、訪問する時間を調整するとよいですよ。

コルソ・テレジオにすべての道が繋がってはいますが、旧市街地の小路に入ってしまうと中は迷路。
さらに暗いところはあまり治安がよくありません。そういったことに気を付けていれば、気軽な街歩きが楽しめます。

コルソ・テレジオ自体はたいして長くないので、旧市街地までゆっくり歩いて片道20分ぐらいです。

実は、コルソ・テレジオには南イタリアで最も有名なバイオリン工房があったり、EUで高く評価されている画家さんの画廊、3代以上続く靴屋と、けっこう職人ストリートだったりします。
気難しい職人のいる工房もありますが、ちょっと面白い物・珍しい物を探している人には楽しい一角になっています。お時間あったらぶらりと街歩きをどうぞ♪

*コセンツァの爆撃:1943年4月12日のこと。英国空軍メインの混合部隊と言われていて、空爆による死者は70人。交通の要衝たる鉄道・大きな通り・橋がターゲットになったが、劇場やら図書館も「間違って」爆撃された。小学校も爆撃をうけ、児童の犠牲者も。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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