夫の一族には特に年末年始に「××日にはこれを食べる」という決まりがあって、コテキーノもそんな食材。イタリア在住になるまで存在すら知らなかったコテキーノですが、今や12月も末に近づくと「あれ、そろそろ食べたいな」と思うようになるから不思議です。
目次
コテキーノとは
大晦日のディナーに欠かせないのが、縁起物のレンズ豆と一緒に食べるのがコテキーノかザンポーネ。
どちらもイタリア語でコティケと呼ばれる、豚皮を入れた脂っこいサラミの事です。
ザンポーネは、豚足(ザンパと言います)を使うのでザンポーネと呼ぶのですが、私はどちらかというとザンポーネの方が好き。ただ、我が家が豚仕事をするのは1月。まだ自家製の豚足が無いんですよね。
なので、例年コテキーノを作っています。
コテキーノ(Cotechino)のレシピ

材料
- 豚皮(Cotenna) 豚肉全量に対して10%~20% ←お好みでもっと増やしてもOKです
- 豚肉1・脂肪分の少ない部位 豚肉全量のおよそ60~70%
- 豚肉2・脂肪分の多い部位 豚肉全量のおよそ30~40%
- 好みのスパイス(チョウジ、シナモンなど)
- 好みの香草(ローズマリー、サルビアなど)
- 塩、コショウ
- にんにく
- 豚の腸

作り方
- 豚皮は獣毛をきれいに下処理してから、小さな粒が残るようにサイコロ切りする。
- 豚肉は挽くか、包丁でたたく。
- 豚皮と豚肉を合わせたら、塩・胡椒・好みのスパイス・好みの香草を加えて軽く捏ねる。
- 少し休ませてから豚腸に詰める。
- しっかりと縛り、冷蔵庫で2日以上休ませる。

コテキーノは、サラミの中でもたくさんの種類のスパイスが使われるサラミだと思います。
このスパイスの合わせ技でそれぞれの家庭の味が決まるのかな…と思うと、毎回目分量ながら気が抜けません。
いい加減スパイスの分量などをしっかり決めた方が良いような気がするものの、私も目分量万歳派なので…毎回、仕上がり具合をドキドキしながら確かめるのも恒例になっています。

調理法は簡単で、およそ3時間以上ゆっくりと煮込むだけ。
好みの厚さに切ったらレンズ豆と一緒にいただきます。
豚皮の脂身!といった食べ物なので、コショウと香辛料は結構な量を入れても大丈夫です。
特に黒コショウはしっかりめがおすすめ。