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カラブリア州ピッツォ(Pizzo)村発祥のげんこつジェラートTartufo di Pizzoの作り方・Bar Gelateria Ercole

2023年12月追記
かつてフランス総督府管轄だったピッツォ(Pizzo)は、ナポレオン時代の雰囲気が残る要塞跡と、はるかに望むトロペア方面の美しい光景が自慢の小さな村。
ラメッツィアテルメ空港/駅から車で30分ぐらいです。

目次

Tartufo di Pizzo/タルトゥーフォ・ディ・ピッツォとは

食いしん坊さんなら絶対外せない名物は、ピッツォが発祥・元祖なジェラート「Tartufo di Pizzo/タルトゥーフォ・ディ・ピッツォ」。
見たことの無い方に私は「要はげんこつジェラートです」と説明していますが、実際に試食された方たちが「あ。なるほどげんこつですね!」となる巨大な丸い何かです(笑

手前は近代のピスタッチオ風味、奥が本家本元のオリジナルバージョンです。

ピエモンテ辺りを治めていたサボイア家の王様がピッツォにやってくる!となった際、地元の人たちが王様にお出しする特別なデザートを考えて考えて考えぬいた結果がこのジェラートと言われています。
形と言い大きさと言い、もーちょっと何とかならなかったのか?と思いますが。ま、現代でも良くある「煮詰まった会議で出しちゃった結論」みたいなもんですかね(笑

特徴は、中からとろっと出て来るビターチョコレートクリーム

オリジナルバージョンは、ヘーゼルナッツ風味のジェラート&ビターチョコクリームです。
ピエモンテの特産・ヘーゼルナッツを使い、外側は当時贅沢品だったカカオパウダーをまぶし、遠くからいらしたサボイア家の王様に敬意を表したのかもしれないけれど、どう見てもげんこつ。黒い爆弾ジェラート。
コレ見たサボイアの王様がなんと言ったのか、気になるところです。

タルトゥーフォ・ディ・ピッツォ、どこで食べる?

ピッツォに行くと「ウチが本家」「ウチが元祖」「ウチが発祥」とあちこちのBarが客引きをしています。
タルトゥーフォ・ディ・ピッツォの発祥の店はもうなくて、そのお店から暖簾分けされた2軒が正統、とされています。それが、Bar ElcoleとBar Dante。どちらもピッツォのメインストリートに出店しているのですぐに見つかると思います。


で、私が行くのは、グラニータに使う食材も未だ手作りを貫いているBar Elcoleの方。
タルトゥーフォ・ディ・ピッツォを食べるなら正直どちらのBarでもほぼ同じだと思うのですが、グラニータはBar Elcoleの方が格段に美味しいです。
さらに工房がお店の奥にあって、運が良いと奥で作っているところを見せてもらえます。

作り方はずーっと変わらず。
まず、お玉のような容器に、一番外側の部分となるジェラートを緩くしたものを置きます。

指先でネリネリと中央部分にくぼみを作ります。
お玉の縁からはみ出るぐらいに「土手」を作るのも大切。

ぽーんっと中心のビターチョコクリームを投げ入れます。
これ、投げ入れないと液だれしてジェラートを汚しちゃうんだって。

さらに、内部で層を作るジェラートを加えます。
今回作っていたのはホワイトバージョン。外はバニラ味、その下にヘーゼルナッツ味のジェラートがあり、中心にビターチョコクリームと3層になっています。

ここからまた指先を使い、お玉の上の部分まで「土手」を作っているジェラートを伸ばして来たら手前の白いセロファン紙の上に置き、包んで冷凍庫へ。

小さな専用冷凍庫の無かった時代は部屋そのものを冷やして作業したんだそうで・・・本日の彼も相当猫背になっていますが、先代は体形も変わってしまい、日常生活に苦労されたとか。

要塞内を見学し、村内ざっと見て回ってジェラート休憩すると半日ぐらいかかります。
冬場も比較的温暖なので、ゆっくり路地裏巡りなどするのも良いかな。6月から9月は海水浴もOKです。

Bar Gelateria Ercole
Piazza della Repubblica 18, Pizzo
展望スペースにつながるメインストリートに並ぶ最後のお店です。(道路左側)

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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