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カラブリア州アルブレーシュのお宅では、深夜に始まるお菓子作り

カラブリア州に多く住むアルバニア系イタリア人・アルブレーシュ。私がお料理レッスンをお願いしているアンナマンマは、イタリアのアルブレーシュの中でも最初の最初にイタリアに移民してきた大貴族の末裔。アルバニア本国をはじめバルカン諸国とのつながりも強く、たまーに某国の大統領がお茶をしに来る、そんな一家の家長です。

カラブリア州内では彼らだけが持つレシピも多く、またお料理に使う道具も独特。この日、晩御飯後の突然の来客中に突然始まったお菓子作りにも、↑の鍵とへら(?)を使います。

このへら、日本のお好み焼き用へらみたいなカンジで、鉄製。パスタを打つのにこの道具を使うカラブリア人はいなくて、アルブレーシュの人たちだけが持っている郷土文化品です。

晩御飯が終わって食卓でまったりしていた22時ごろ、突然の来客が。で、突然お菓子作りを始めるアンナマンマw

彼女の家に古くから伝わるお菓子で、牛乳を温めたところに小麦粉を投入して捏ねて揚げるだけの簡単レシピ。灼熱の生地にわーわー言いながらの作業となりました。みんな酔っ払いだからねwww

軽く捏ねたらひも状に伸ばし、適当な長さに切ってくりっと円状にしたら、生地が重なるところを鍵で押さえます。鍵が無ければ爪の先で押さえてもOK。

生地は力強く捏ねなくてもひとまとまりになります。熱いうちに手早く作業するのがコツ。

古い古いこの鍵は、アンナマンマの家に300年は伝わるものらしい。この鍵は、このお菓子を作るためだけに存在するんだそう。

可愛らしいボタン型の閉じ跡ができます。(揚げると見えなくなっちゃうけど~w)

あとは生地が冷めないうちにひたすら揚げる!

揚げたてをお砂糖にくぐらせたら出来上がり♡ 揚げドーナツみたいです。きなこでも行けそう♪

冷めると美味しくないので、アツアツをいただきます。

アンナマンマにとっては、忙しかったお母さまが折につけ作ってくれた思い出のお菓子。貧しくお砂糖を見たこともない人たちもたくさんいた村なので、大量に作っておすそ分けを頻繁にしていたんだそう。

突然やってきて、飲み食いしてお菓子が出てきて。そしてみんなで歌いだす。イタリア語じゃないので私にはさっぱりわからないけれど、即興の掛け合いや韻を踏んだ歌を歌いながら食べながらw

そして満面の笑みな男性陣ですw

お付き合いの多いアンナマンマのところにいると、いつもこんなカンジ。食べて歌って、そうしてアルブレーシュ夜は更けていく。。。

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この記事を書いた人

澤井英里のアバター 澤井英里 Sawai Eri

イタリア半島の南端・カラブリア州在住。普段は専門職、趣味で現地コーディネーターやアテンド、通訳などをしています。一応ソムリエ。かに座のAB型。

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